【鬼滅の刃】霞柱の喋れない継子 参

九十三話　昼食と報せ ページ14

白茅さんがそう言った数分後、昼食が届いてしまった。


「ちょうど二人分あるじゃねぇか！」


(しまった…)


昼食、咲雪の分はいらないって言うの忘れてた…

白茅さんは、俺の顔を見てニヤニヤしている。



「いっただっきまーす！」

「はぁ…」


俺は大きなため息をついた。


・


〜数日後〜

咲雪side



「咲雪！咲雪！」

(綿雲…)


蝶屋敷での療養生活も今日で一週間くらい経つ。

そんな日の早朝、綿雲が私を起こしに来た。


(どうしたんだろう…)


「アノナ、アノナ咲雪！スゴイ報セダヨ！」


綿雲は羽をパタパタさせながら言った。



「上弦ノ鬼ヲ倒シタンダッテ！」

(上弦の…鬼？)


上弦の鬼って強い鬼だよね。

そんな鬼を倒すなんて…


(すごい…)


私は目を大きく見開いてしまった。

でも、一体どこでそんなの聞いて来たんだろう。


「実ハ、他ノ鴉ノ皆サント話シテミヨウト思ッテ、最近集会所ニ通イ始メタンダ。」


綿雲はもじもじしている。


「ミンナ僕ガ変ナ色シテルノニ優シクテネ、通ウノガ楽シインダ。」

(綿雲、楽しそう。)



今まで綿雲は、他の鎹鴉たちとは関わろうとしていなかった。


…成長してるんだ。

私は綿雲の頭を撫でた。


(私も…もっと色々な人たちと関わろう。)




・

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