興味 ページ1
神覚者候補での戦いで、マッシュとマーガレット・マカロンが対戦した。
その最中。真の力を解放したマカロンが、一瞬にしてマッシュの近くに移動。驚くのも束の間、ふ…とひとつ、マッシュの耳元で息を吹いたのだ。
「あふん…」
そう言って倒れこんだマッシュを見て、ざわめく観客。「アイツ耳が弱いのか！？」「どうやって移動した！？」そんな疑問の声の中には、レモンちゃんの叫び声が木霊していた。
叫び声すらもかわいい！！！なんていってらんねえ。
「うわ、耳……ドンマイ、マッシュ」
ふと、震える声が耳に飛び込んだ。右側を見ると、そうだ。と思い出す。
オレとランスを両側におくようにして、コイツは座っていた。
「＿＿おい、A、」
オレが名前を呼ぶと、目の前のソイツをゆっくりと振り向く。
マッシュとよく似た気怠そうな形をした目元、高級な蜂蜜のような、濃くとろりとするような瞳。
A・バーンデット
やっぱり似てんな、とありきたりで当たり前な感想が溢れる。
「……え、何。怖い。」
薄く開いた唇と細められた瞳はオレの紡ぐ言葉を待っていて、マッシュとは区別のために切られた少しぼさっとした髪型に、七三の位置で分けられた前髪を揺らした。
一応コインは同級生で、マッシュとは誕生月が少し違うだけなのに、何かが違う。
「……＿＿ゃ、ぃ…いや、なんでもねえ、」
思わず言葉を濁したオレに、「え、何そう言われると気になる」と眉をひそめる。
マジでなんでもねえ、と試合会場を見つめると、納得していませんよと言わんばかりに大きくため息をつき、渋々試合を見始めた。
オレはこの時、少しだけ、心の奥で何かがぐるぐると巡っちまった。
今思えば、なんであんなことを思っちまったのかわかんねえし、もしその時に戻れるんならその時のオレを思いっきりブン殴ってる。
自分がされたわけでもないのに、自身の耳を守るように添えていたその手を、どかしたい。
その耳に、何かを嘆いてみたい。＿＿なんて、願っていたオレを。
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みんちょ - 最高！！！！！もっとやっちゃえ！！ドット君んん！！！！ (3月29日 13時) (
レス) @page8 id: 0797d1e760 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - 大好きですほんとにもういつも素晴らしい作品を書いてくださりありがとうございますこれからもずっと応援してます！！！！！ (2月25日 9時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんぬ x他1人 | 作成日時：2024年2月25日 8時
