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ひきこもりとシスコン ページ6

「失礼しまーす…」


そろそろと入室すると、図書室特有の古本の匂いが鼻を撫でる。
魔法の歴史や、薬の調合など、幅広く置かれた部屋の奥に、彼はいた。



「…ようやく来たか。遅い」
「オレの部屋からここまで結構距離あるんだよ…」


やれやれとため息をつかれるが、心外
というか、とっとと用を済ませて帰りたい。ここ、少ないけど人いるし。

「んで、何の用?」と尋ねる。
「ん」と指されたのは、頬。見ると、横に一線、何かで斬られたような痕が。


「…いや、ツバつけときゃ治るだろ」
「馬鹿か?こんな傷残しておいたら、アンナが悲しむだろう」
「何?アンタ傷の治る速度ジジイなの?」


女子かよ、そんな気にする?てか、アンタ昔喧嘩してるタイプだったろーがよ…


「つーか場所考えろ。人いるのにやってられっか」


いつもだったらオレの部屋とか、校庭の隅とか、人目につかないようやってきた。
だが今この野郎、図書室でもまあまあ目立つ位置。あと顔が良いから視線が刺さる。


「? お前にそんな感情あるのか?」
「よし歯食いしばれ」


*


「…マジで、やるんすか」
「早くしろ、傷が残るだろ」


どかりと椅子に腰を下ろして見上げてくる。うっわやばい顔が良い。
しかも位置的にめっちゃ近づくのかよぉ…


「…じゃっじゃあ…失礼します…」


ランスの長く伸びた脚の間にオレの脚を滑り込ませ、徐々に距離が近づいていく。
うあああイケメン特有のいいにおいするうううむりいいいあと目つぶってるとこすらイケメンなの腹立つううう


震えた舌でぺろ、と一つ舐めると、淡い光が傷を包み、傷が消えていく。


「お、おわりました」


離れようと顔を離すと、「おい」と閉じていた瞳が開き、至近距離で蒼い双眼に見つめられる。


「お前のその魔法は、絶対舐めないといけないのか?」

・→←ひきこもりと確信犯



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人間 - 好きです!応援します!!!! (3月31日 23時) (レス) id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - えええ、いや、めちゃくちゃええ。……なんやこの満足感は……マッシュ君もっとやっていいよ(?) (3月27日 23時) (レス) @page28 id: 0797d1e760 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - えってぃだ……!! (3月4日 3時) (レス) @page23 id: cc2beb923e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 男主、受け攻めとかありますか? (2月18日 11時) (レス) id: b90a85c5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 題名に釣られて来ちまったよぉ…なんでこんな神作思い付くんです??続き楽しみに待ってますっ!!あとこれって原作のどこらへんで起きてる話ですか? (2月14日 9時) (レス) @page12 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らんぬ | 作成日時:2024年2月11日 23時

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