ひきこもりと確信犯 ページ5
入学してから、少したった頃。
「なあマッシュ、オレの言いたいことわかるか？」
「……さささささささあ？ししし、知らない」
アドラ寮303号室。
正座したマッシュが気まずそうにオレを見て、すぐに目をそらす。
「お前、怪我してオレのとこ来すぎ！！」
このマッシュ・バーンデットという男、いつもいつも些細な傷口を作っては、オレのところで治療を求める。
「オレの魔法じゃなくて、保健室行ってなおしてもらった方がいいぞ？」
別に嫌というわけではない。ただ、毎日のように来られては驚く。
ひきこもりにはなかなかにやばい。
「毎日ズタボロで大変だし…オレを探す時間もあるし……」
「……ボクも、最初は躊躇した。
でも、Aはなんだかんだ治してくれるから…ごめん。」
………そういうふうに落ち込まれると、なんというか怒りづらいからやめてほしいかなぁ…！？
しおらしくなんないでよ、心締め付けられるよ。
「……これからは、ほどほどにお願いシマス…」
「！ うん。」
ああダメだオレめっちゃ甘くなってる。マッシュに対して。だって素直なんだもんなぁ無理だって。
「Aくん！…って、何してるの？」
「あ、フィン。」
ひょこ、と顔を出したのは、同級生のフィン・エイムズ。マッシュとオレに対して、入学当初から優しくしてくれた。
「ちょっと注意喚起というか…」
「へえ…」
「だってAの魔法すごいんだもん」
仕方ない、というように頷くマッシュの頬をむにゅ、とつねる。え、待って柔らかい。
「で、フィンはどしたの？」
「あ、あぁ…図書室でランスくんが呼んでたよ。」
「図書室？しかも…ランスさんかぁ……」
あのシスコンイケメン、オレ苦手なんだよなぁ…でも前もこんな風に呼ばれたとき行かなかったら、シバかれそうになったんだよなぁ…
「行くかぁ…」
オレは重い足を引きずり、図書室を目指した。
(…やった。また治してもらえる)
(マッシュくん嬉しそうだな…)
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人間 - 好きです！応援します!!!! (3月31日 23時) (
レス) id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - えええ、いや、めちゃくちゃええ。……なんやこの満足感は……マッシュ君もっとやっていいよ(？) (3月27日 23時) (レス) @page28 id: 0797d1e760 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - えってぃだ……！！ (3月4日 3時) (レス) @page23 id: cc2beb923e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 男主、受け攻めとかありますか? (2月18日 11時) (レス) id: b90a85c5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 題名に釣られて来ちまったよぉ…なんでこんな神作思い付くんです？？続き楽しみに待ってますっ！！あとこれって原作のどこらへんで起きてる話ですか？ (2月14日 9時) (レス) @page12 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんぬ | 作成日時：2024年2月11日 23時
