引きこもりと尊厳 ページ30
「お前を敵に回すと後が面倒だ。…コイツに情を湧かすようでは、お前もまだまだ甘いな」
「嫌なこと言わないでください。」
ふん、と鼻を鳴らしたオーターさんに、苦虫を噛み潰したような顔で答えるレイン先輩。そしてマッシュに抱えられたオレは宇宙猫状態。
え、オレに情が湧くのって嫌なことなの？なに厄災ポジション？？ちょっと心傷ついたんだけど。
「…ところでマッシュ」
「なに？」
「そろそろオレを降ろして。」
オレ気づいたの。全校生にこの状況見られてるってことに。
そしてとんでもない羞恥心にかられてるの。今だって赤面しそうなところを全力で堪えている最中です。気を抜いたら林檎に負けないくらいには赤くなれる。
だがそんなオレの祈りも虚しく、「やだ」と首を横に振るマッシュ。
「おいマッシュ、さっさとそいつを下せ」
冷たく言い放ったレイン先輩の声が凛と響く。ばっと顔をあげると、見下ろす先輩と目が合う。
「え…？オレの処遇は？」
「おまえはこの後オレの部屋に来い。進路相談だ」
「中等部……？？」
「単刀直入にいえばお前がこの学校に残るかどうかの話し合いだ」
「えっ、A犯罪でもしたの」
心配そうに見つめてくるマッシュだが、おまえのせいだなんて言えないし自業自得な部分あるからなにも言えない。
「マッシュ、さっさとおろして」と再三伝えても無反応。ぶっ飛ばして良いか。
「もういい、さっさとそいつをよこせ」
ばっとひったくられるようにオレの体が宙を渡った。
………え？オレの体、え？
マッシュは「しまった、力抜いてた」と頭をかくし、レイン先輩は「降りろ」ってオレの身体おろすし。
なんで姫様抱っこでぶんどられるのとか
よっこいしょとかもなしに簡単に持ち上げられるのやばくね？とか
そんなの考える暇なかった。
「あ、はい」とすたっと降り立ってはたと気づいたのだ。
「オレの体重ってもしかして……杖くらいだったりする…？」
「何を言ってるんだお前…」
男のしての何かが失われそうである。
ーー
全然更新してなくて本当すみませんでした
お気に入り増えてて困惑してます
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人間 - 好きです！応援します!!!! (3月31日 23時) (
レス) id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - えええ、いや、めちゃくちゃええ。……なんやこの満足感は……マッシュ君もっとやっていいよ(？) (3月27日 23時) (レス) @page28 id: 0797d1e760 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - えってぃだ……！！ (3月4日 3時) (レス) @page23 id: cc2beb923e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 男主、受け攻めとかありますか? (2月18日 11時) (レス) id: b90a85c5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 題名に釣られて来ちまったよぉ…なんでこんな神作思い付くんです？？続き楽しみに待ってますっ！！あとこれって原作のどこらへんで起きてる話ですか？ (2月14日 9時) (レス) @page12 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんぬ | 作成日時：2024年2月11日 23時
