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ひきこもりと朝 ページ17

「舐めて」

「...朝っぱらからなにしてんの」



フクロウの声が聞こえてくる朝方。唐突に聞こえてきた扉を破壊する勢いのノックに、オレは飛び起きた。
こんなことしてくるやつなんて一人しかいないだろうと思いつつ、ワンチャンの確立を信じて扉を開けたオレは、寝起きで頭がイカれていたようだ。
扉を開けた結果、語彙も意味も不明な会話が繰り広げられた。


「トレーニングしてて、気づいたら怪我してた」
「行くとこオレの部屋じゃなく保健室だろ」

「指と口と、あと腰も痛いし頬も…」
「オレの口内事情考えてくれ」


そんな犬みたいに舐めれない。そして絵面が大変なことになることが容易に想像がつく。
というか、朝っぱらからそんな元気にいられるとかどういう身体してんの…?


「とにかく、さっさと部屋戻って寝ろ…」
「えー、日課が崩れる」
「今トレーニングしてる時点で崩れてんだろーが」


ぐ、と背中を押しても、筋骨隆々という言葉が当てはまるコイツの身体にオレの寝起きパワーは通用しないようである。
「ボクがこんなに頼んでいるというのに…」と膨れるマッシュに、「朝っぱらから頼まれる身にもなれ」と返す。


「Aくんはこの後どうするの?」

「はぁ?オレはこの後もう一回寝……」


そこまで言ってはた、と気づく。あ、やべえ眠気飛んでる。いつもならまだ寝てるのに、いつもよりめっちゃ早く起きすぎた。
マッシュがにや、としたのが視界の隅に見えて、言いようもない屈辱感。


「やっぱAくんはボクの怪我を治すしか道がないようですな。」

「なんつーか腹立つ」


舐めて、ともう一度切り傷のついた指を差し出される。なんでみんないつも切り傷作んの?しかも細々してるしさ。どんな生活してんの??


「……借り一個だからな。」

「そう言われたらボク、いっぱい返さないとだな。」


本気なのか冗談なのかわからないその言葉がのんびりと聞こえ、オレはマッシュの右手、人差し指に舌を這わせた。

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人間 - 好きです!応援します!!!! (3月31日 23時) (レス) id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょ - えええ、いや、めちゃくちゃええ。……なんやこの満足感は……マッシュ君もっとやっていいよ(?) (3月27日 23時) (レス) @page28 id: 0797d1e760 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - えってぃだ……!! (3月4日 3時) (レス) @page23 id: cc2beb923e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 男主、受け攻めとかありますか? (2月18日 11時) (レス) id: b90a85c5d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - 題名に釣られて来ちまったよぉ…なんでこんな神作思い付くんです??続き楽しみに待ってますっ!!あとこれって原作のどこらへんで起きてる話ですか? (2月14日 9時) (レス) @page12 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らんぬ | 作成日時:2024年2月11日 23時

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