#51 今度は私が 2022/11/28更新 ページ16
聖来side
なんとなくのんびり起きて。借りてきた本読んで。なんとなくダラダラ過ごしてきて。でもなんか落ち着かなくて。
だから、いつもより1時間以上早く来た。NHKに着いて、とりあえず楽屋行って続きを読もうかな…とその前に立つと…誰かが泣いている声。
扉を開けると。思いもよらぬ人物が机に突っ伏して一人泣いていた。
「朱乃さん…!?」
そういえば。昨日、スタッフさんからのLINEで、朱乃さんが週刊誌に撮られたって連絡があって。正直ショックだった。でも、なんかやんちゃんのときとは違うっていうか…SHOWROOM配信しなきゃいけなかった、あの時は怒りでいっぱいだった。
ただ。今回は、あれだけスキャンダルに厳しくて、グループの事を誰よりも考えていて、そして誰よりも忙しい朱乃さんが…?そんなことある…?
でも、事務所は実質認めてるようなコメントしてるし、何より本人が全く安否不明に近いレベルで反応がない。そして今の状況。。。
「……」
考えるより先に行動してた。とはまさにこのこと。
朱乃を暖かく包み込むように優しく抱きついた。
精神的に辛くて休んでるときに、忙しいのに何度も何度も来てくれて、支えになってくれた。そんな朱乃さんを信じないなんて事は私にはできなかった。
朱乃「…聖来?」
「っはい…」
朱乃「ごめんね、辛い目にばっかり遭わせちゃって…」
「もう何も言わなくていいです、」
朱乃「ありがとう……」
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作者名:柊哉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Toya20001/
作成日時:2022年5月18日 10時