天才×アイドル=… (ページ27)

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#61 隠すのはとても難しいことだと 2023/2/22更新ページ27

紅白も終わり、年が明け。2023年を迎えた。

朱乃にとって2023年は、年女であり、乃木坂としてのラストイヤーであり、そしてデビューから10年目を迎える大事な年と位置づけていた。

そんな年の正月。プライベートでは久しぶりに名古屋に帰ってきて、友達とご飯行ったり、遊んだり、無駄話したり…と休みを満喫していた。期末試験まで日がないので勉強もしてたけど。

そんなある時。一本の電話が来た。事務所からだった。
嫌な予感を覚えながら電話に出ると、
「もしもし？朱乃か？」
「はい、そうですけど」
「文春に何か言われなかったか？」
「いえ…何も」
「そうか…早速本題に入るが、どうやら兼任解除の件がバレたらしい」

ｰｰｰｰｰ
何日かして、事務所と相談した。その結果、週刊誌の紙面という形ではなく、自らの口ではっきり話したいという思いから、急遽1月中に兼任解除の報告をすることになった。期限に関しては今年いっぱい、という形は変わらず、批判とかは自分でなんとかする…という形になった。
その後のお仕事は、他から見ても明らかに集中できてなくて、でも他の人も何でかは触れられなくて…そんなことが続いてしまっていた。

ｰｰｰｰｰ
そして、期末試験1日目を終え、新年1発目のラジオの為にいつもの場所に来ていた。色んな方向からくるあまりの疲れに、思わず机に突っ伏した。

はぁぁ………
新内「お疲れー！」
大島「あ、新内さんお疲れ様です」
2月まで一緒にANNをやってた新内眞衣は、今日久しぶりにANNに戻ってくる。私は万が一なにかあったときのために早めに待機、といった感じだ。
新内「どうしたの、そんな朝から疲れた顔して」
大島「何でもないです…」
新内「そんなわけ無いでしょ、真夏から聞いたよ？最近ずっとおかしいって」
大島「…」
新内「ごめんね？こんな時に呼んじゃって。さっき舟崎ちゃんから聞いちゃってさ…」
大島「い、いえいえ…」
新内「らしくないよ？ほら、ちゃんとしないと私の卒業発表の時みたいにグダグダになっちゃうでしょ」
大島「……それもそうですね笑」
新内「ねぇなんで笑うのそこで〜」