TOXIC【東海オンエア】

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としみつside

「さっきのとしみつくんかっこよかったな〜」

と「馬鹿にしてる？(笑)」

「してないって！(笑)」

駐車場に停めた車に戻るまでの短い道のりを手を繋いで歩く。嬉しそうに繋いだ手をゆらゆらと揺らすAが可愛くて、繋いだ手を引っ張って頬にキスをする。

「としみつくん付き合うとデレデレになるタイプの人？(笑)」

と「お前が可愛いのが悪いだろ(笑)」

俺を見てにやにや笑うAの頭をくしゃくしゃと撫でる。好きだった女の子と付き合って、恋人になって。正直浮かれている自覚はある。誰かに見られるかもれない場所でイチャイチャするなんて、今までの自分だったら考えられない。

「んふふ」

と「なに？」

「ねぇめっちゃ幸せすぎて口角上がりっぱなしなんだけど！どうしよ〜」

車に乗り込んで、名残惜しいけど繋いでいた手を離す。口元をぐいぐいと指で下げるAは困ったように眉を下げて笑っていた。泣いたり笑ったり忙しいやつだなぁ、ほんと。

と「あ〜まじで帰したくねぇ」

「明日は撮影？」

と「ん？明日はオフ。なんで？」

「帰したくねぇとか言うからやん！(笑)」

と「え！声にでてた？」

「めっちゃ出とったわ！笑」

どうやら心の声かだだ漏れだったらしい。スケジュール帳を開いて予定を確認するAは、俺を見て照れたように笑った。

「明日1日、としみつくんにあげちゃう」

と「まじ？」

「まじです」

と「Aの1日、俺にください」

いいよって俺の頬にキスしたAが可愛くて、思いっきり抱き締めてやった。

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