TOXIC【東海オンエア】

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としみつside


虫「A何飲む？」

「ん〜ハイボールかなぁ」

虫さんと肩を寄せてメニューを覗く幼なじみのAちゃん。黒髪のロングヘアで、ぱっつん前髪。顔も童顔であどけない。白い頬は、店の熱気かはたまたお酒のせいか桃色に上気していた。

て「とりあえず飲みものと、適当に飯頼んでいい？」

虫「うん、僕達さっきちょっと食べたから3人の食べたいの頼みな」

り「としみつ、店員さん呼んで」

ちょうど個室の前を通った店員に声をかけて、6人分の飲み物と食べ物を適当に頼んだ。

て「自己紹介まだしとらんよね？虫さんと一緒にYouTuberやってるてつやです。で、隣がりょう、その隣がとしみつ。」

「えっと、たいちゃんの幼なじみのAです」

て「かわい〜」

虫「てつやたちはAと同い年だよ」

「そうなんだ、よろしくお願いします」

り「よろしく、敬語使わんでいいよ？」

「…わかった」

自己紹介が終わると、すぐに飲み物が届いた。てつやの乾杯の合図で乾杯をし、かわいた喉を潤す。

り「Aちゃんはどこに住んでるの？」

「ちょっと前まで東京にいて、昨日から岡崎の実家にいるの。まだ新しい部屋探してなくって…」

り「そうなんだ。仕事は？」

虫「りょうくん」

「たいちゃん大丈夫だよ、今は休職中なの。もう少ししたら岡崎で働こうかなって思ってるよ」

り「そっか、ごめんね」

「気にしないで！それより、みんなのこと聞きたいな」

小さな手でグラスを持つAちゃんは、こちらを見てにこりと笑った。

あ、やばい。好きかもしれん。

最近女と遊びすぎだとかって言われるけど根っこの部分は変わらなくて、女の子にどうアプローチしていいかもわからない。りょうみたいにグイグイ話しかけることも出来なければ、てつやのように素直に可愛いと言うこともできず、ただ彼女をコソコソと見つめるしかできなかった。

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