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としみつside

一本目の撮影が無事に終わって、時刻は12時を少しすぎたところ。スマホを確認するとAからのメッセージが届いていた。

と「A迎えに行ってくるわ〜」

り「いってらっしゃーい」

虫「としみつ、僕も着いていっていい?」

と「別にいいけど…」

スマホと財布だけを持った虫さんと一緒にてつやの家を出て、車に乗り込む。後部座席に座った虫さんは、スマホを見つめたまま俺に話しかけてきた。

虫「としみつさぁ、Aのこと好き?」

と「は?何、急に。」

虫「付き合いたいな〜とか思う?」

と「まぁ可愛いとは思うけど、そういうのはまだわからん。まだ2回しか会ったことないし。」

虫「2回?」

と「こないだ2人で飯行った」

虫「ふーん。」

車内が沈黙に包まれ、少しだけ気まずい空気が流れる。それを打ち壊すかのように虫さんのスマホが着信を告げた。

虫「もしもし。うん…うん。今としみつと向かってるよ、もうすぐ着く。ゆっくりでいいよ、終わったら外出てきて。じゃあまたあとで、」

と「A?」

虫「うん、差し入れ作ってくれてたんだって。後ちょっとで出来るから少し遅れるかもって。」

と「そっか」

虫「僕はね、としみつだったらAのこと任せてもいいかなってちょっと思ってるんだよね。
だから、あの子のこと、ちゃんと見てあげて。」

と「…言われんでも見てる。目、離せんもん。」

虫「もう好きやんそれは(笑)」

と「まだわからんって(笑)」

Aの家の前に車を停めて待っていると、Tシャツにショートパンツとラフな格好のAが出てきた。助手席の扉を開けてやると、謝りながら席に着く。

「お待たせ〜。ごめんね、お迎えきてもらっちゃって」

と「全然。じゃあ行こっか」

虫「何作ってきたん?」

「シフォンケーキとプリン。なんか甘い物食べたくてさ〜(笑)」

虫「自分が食べたかっただけかよ(笑)」

「それもある(笑)」

行きとは違って会話の弾む車内。ルームミラー越しに虫さんを盗み見ると、優しい顔をして笑っていた。

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ちーやん(プロフ) - 初コメ失礼します退院おめでとうございます!!無事退院出来て良かったです!更新お待ちしております! (2019年9月5日 18時) (レス) id: 7147efd68f (このIDを非表示/違反報告)
遊馬ゆら(プロフ) - みーこさん» ご心配いただきありがとうございます( ; _ ; )無事退院できましたので、ゆっくり更新頑張ります……! (2019年9月5日 15時) (レス) id: dc4ba81152 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 初コメ失礼します。作者様のお話とても楽しく読ませていただいてます!お体にお大事になさってください。 (2019年8月24日 23時) (レス) id: 9cd930825e (このIDを非表示/違反報告)
遊馬ゆら(プロフ) - なんかさん» ありがとうございます( ; _ ; )これからも頑張ります! (2019年8月19日 23時) (レス) id: dc4ba81152 (このIDを非表示/違反報告)
なんか - とっても、面白かったです! 他にもまだまだ上げてください!お願いしています! (2019年8月19日 22時) (レス) id: f387bdc911 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遊馬ゆら | 作成日時:2019年7月27日 22時

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