歌に片想い【towaco】 (ページ9)

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明後日のイベントに出演が決まりました、とわ君も出るようですねページ9

「今度、公式のイベントに出るんだって？」

近藤先輩が何故それを

「towaco君から聞いたの、あっ！勿論行くからね」

「こ、来なくていいですよ…」

マジかよこの人

「恋人の晴れ舞台だ、見に行かなきゃ損デショ」

「恋人って…」

らしいけど、何かよく分からん

高校時代もあんまり付き合ってるって感覚はなかった

何か、遊びで付き合ってるって感じ？

「ふふ、Aは俺よりtowaco君が好きなの？」

「え？」

変な声が出る

…どういう事？

「だって駅のホームで会ったあの日、あの日遊んでたのってtowaco君でしょ？」

「は、はい…」

「ずっと一緒だもんねお前ら、はー…彼氏の出る幕無し」

深い溜め息を吐く近藤先輩

「こ、近藤先輩…」

「ああごめん、困らせちゃったね」

「…確かに、とわ君は好きです」

でも、

「でも…特別な好き、だけど、恋ではないと思うんです」

「へェ、じゃあ俺は？」

「…それは…」

分からない

近藤先輩はとわ君より分からない

どうしたらいいのか、分からない

「明日、イベント会場で答えを聞くよ」

「え？」

「俺かtowaco君か、まあ当然俺だろうけど」

なんつー自信

「よく考えておいて、あのゲスと優しい優しい君の恋人

どっちが好きかを、ね？

じゃあ帰るね、バイバーイ」

どっちが好きか…？

そんなの、そんなの…

「…決まるの早すぎかよ…」

決めたんだ、後には引かない

前に進む

とわ君に対する気持ちも

近藤先輩に対する気持ちも

明日、決着をつける