歌に片想い【towaco】 (ページ4)

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ゲームは人並みにできますがRPGは少し苦手ですページ4

「湯毛さん、今度また合唱でも」

「おう、ほなまたな」

駅のホームで別れ私は人の少ない電車内を見渡す

ちょっと飲みすぎたかな

「…」

スマホの画面が明るくなる

ホーム画面のラブラ●ブ！の画像に口許がニヤけそうになる

そういえばかよちんが好きなんだっけ

ポニーテール、黒髪ロング

あの人の好みがよく分からない

「きゅーびさん？」

「…あ、じょにさん」

じょにいさん

年下の低音とやかんの申し子

「きゅーびさん最近会わないからさー、元気にしてるかなって、元気そうですね」

「私は元気ですよ、じょにさんも相変わらず元気そうで何よりです」

「でも歌はちゃんと聴いてましたよ！」

「おお、それは嬉しい、ありがとうございます」

私もじょにさんの歌聴いてましたよ、と言うと

じょにさんは嬉しそうに笑った

「じょにさん、合唱しましょうか」

「結局してませんもんね、何歌います？」

こういう事を話している時間は凄く楽しかった

MIXは誰に頼もうかとか、どんな感じで歌うかとか

歌は、やっぱり楽しい

「おっと、俺ここで降りるんで」

「うん、後はLINEで話そう」

「はい！」

じょにさんが降りていき、私は一人になった

今日は良い一日だった

お、とわ君からだ

『Aさん、今度遊びませんか？』

…まぁ、いっか

『いいですよ』っと

日にちと場所と集合時間を言われて決定してしまった

あれ？何でこんなにドキドキしてるんだ？