取り敢えず最期まで突っ走っていきたいです ページ13
「は…？」
「だから、告白されたの！」
冷凍庫さんが非常に真剣な顔で言ってきますが信じません
だってあのとわ君が私に告白とか
ないない
「あっ、そうだ…えーっと、これ！動画」
えっ、
『_______________________』
とわ君…
「何かの冗談でしょ？」
「あーもー！！本人に聞いてこい！」
バンッ、と楽屋を追い出される
ここ私の楽屋…
「とわ君どこだろ…」
「呼びました？」
吃驚して後ろを見ると案の定とわ君が居た
「あっ、その、とわ君」
「…冷凍庫から聞きましたか」
えっ、
何でバレてるの
「…はい」
「すいません、こんなカタチで告白なんて…」
「カタチはどうであれ嬉しいです、ありがとうございます」
とわ君が私をそういう風に見ていてくれた事
大勢の前で言った勇気
私にはとても…
「『眠れぬ少女の絶対理論』、素敵でした」
「聞こえてましたか」
「はい、うっすらとでしたが」
恥ずかしい
急に緊張してきた
「返事…」
「あっ！？ああ、あ、そうですね！はい！えーっと！」
「いいです、要らないです」
？
どうして？
「私にとって、告白できたって事が一番なので
…これでいいんです
じゃあ、行くんで」
これでいい？
本当に？
…嫌だ
私は終わらせない
終わらせたくない
勇気を出せ、前へ、進め
「とわ君！！」
とわ君が私を見る
「す、好き！だから、終わらせないで下さい！」
瞬間、抱き締められる
ふわーっと広がる彼の香りと体温
「諦めきれないじゃないですか」
「諦めないでください」
「私、気持ち悪いですよ」
「嫉妬深い私よりマシです」
「近藤先輩に会わないでください」
「了解しました、だから」
だから
「泣かないで、下さい」
やっぱり私は彼が好きだったんですね→←とわ君の書く歌詞は良いですよね、面白くてセンスがあります
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作者名：睡眠酸素 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2016年8月14日 16時
