検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:449 hit

3ページ ページ3

「……きです。」

「すみません、蝉の声が五月蝿くてよく聞こえませんでした。もう一度聞いても?」

「好きです。HiMERUさんのことが好きなんです……」

「え、」

「すみません、迷惑なのはわかってるんです……!でもっ、あなたが努力している姿が眩しくて、気づけばあなたばかり目で追うようになっていました。」

「あ、あの、」

「っすみません……!私帰ります」

「待ってください!!HiMERUは迷惑だなんて思っていません。でも、HiMERUにはわからないのです……恋というものが」

「それは、返事ですか?」

「…………」

「じゃあこれ、持っててくれませんか」

「指輪……?」

「ペアリングです。HiMERUさんの中で恋が何なのかわかるまで、持っていてくれませんか?もし私に向ける感情が恋ではないとわかったときは、捨ててくれて大丈夫です。でも、もし私に恋をしてくれるのなら、指輪を返しに来てくれませんか……?」

「……わかりました」

「ありがとうございます……じゃあ私、戻りますね。時間取っちゃってすみませんでした」

HiMERUの顔を見ることもできず謝罪を述べた勢いのまま部屋を出る。プロデューサー失格だ。そう思いつつも、指輪を受け取ってくれた喜びが鼓動を早くする。耳障りな蝉の声は、いつの間にか耳に届かなくなっていた。

4ページ目→←2ページ目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:HiMERU , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とわち | 作成日時:2023年1月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。