【すとぷり】その涙を僕の肩に落としてよ

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さて

どうしようか

とりあえず逃げてきたっていうのが正解

教室に戻ったら

全部プリントをまとめ終わってたとか


そんなことあったらいいのに









トイレ掃除が終わって、教室に戻る


『ごめんね。ありがとう』

る「あ、おかえりなさい」


『…もうこんなにやったの？』

あと数枚

る「ホッチキスで止めるだけだから」

『すごいね。なんでもできるんだね』

苺谷くんはピアノの伴奏も上手だし、テストで聴いた歌もすごく上手だった

仕事も早い。頭もいい

多彩



る「伊藤さんだって、みんなに頼られてるしすごいと思う」

頼られる


本当は嫌なんだけどね

なんて事、言えない


『…ありがとう』

ちゃんと笑顔になれてたかな

『もう、あと数枚だから大丈夫。本当にありがとう』

1時間もかからないで完成してしまった


る「足、さっきからもつれてるけど大丈夫？」

え？



なんで


『…ちょっとひねっちゃった。』

る「そっか。湿布貼ってね。じゃあまた明日」


『…うん。バイバイ』

苺谷くんが教室から出て、1人

私は今ひどく汗をかいている


なんでわかったんだろう

私はゆっくり靴下をめくる



『…私は、親から愛されてて


相談にもたくさんのって

お願い事もできるだけ断らない


幸せな女の子なんだよ


たくさんの友達と

親から愛されてる



幸せな…』


そう言って自分を落ち着かせる

そうだよ

私は幸せ者


「おー？もうすぐ終わるな？いつもありがとう」

先生

『いえいえ。出来たら先生の机に置いておきますね』



そう

先生にも頼られてる


しっかり者の伊藤A


この設定を


変えたらだめなんだよ

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