ー2ー ページ9
千冬said
10月31日…血のハロウィン…
抗争の前から、マイキーくんはすごくイライラしていた。
「…ケンチン。Aは?」
「…まだ来てねぇな。」
Aさんは、最近ビックリする位集会に来なかった。
でも、抗争に来ないのは初めてだった。
来ないまま、抗争が始まった。
俺は…
「ビビってんのか?
正面の敵だけ見てろ相棒
背中は俺が守ってやる!」
Aさんが、いつか言っていた言葉だ。
『喧嘩にビビんない奴なんていないよ。大事なのは、』
「どう向き合うかだ!!」
最初はビビりまくりだったタケミっちも勇敢に戦ってる。
…けど、
年上ばっかで、人数も多いからみんなの士気が下がっちまってる…
クソッ…このままじゃ、、
『千冬!!』
…え?
呼ばれた気がして後ろを向くと
「え、え!?Aさん!!」
『マイキーに伝えろ!!Aが来たって!!』
「う、うすっ!」
Aさんが来れば!!
ドラケンくんは一人で戦況を変える男だけど、
でもAさんもそれに劣らないレベルで強ぇから!
羽宮一虎と戦ってるマイキーくんに聞こえるように叫んだ。
「マイキーくん!!Aさん、来ました!!」
マイキーくんは少しだけこっちを向いて、ニコッと笑った。
Aさんは、ふわっと浮いて、芭流芭羅の奴らを一気に十数人倒すと、
『まだまだ行けンだろぉー?東卍!!』
と、笑いかけた。
東卍の奴らから、うぉぉぉ!!って声が上がった。
流石だぜ!
…遠くの方から羽宮一虎が何か言っていた。
「人を殺すのは悪者でも、敵を殺すのは
英雄だ!」
…ッは、?アイツ、狂ってる、、
ヤベー奴すぎるだろ…と思っていたら視界にAさんが映った。
Aさんは、怖いくらいに無表情だった。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏夜 | 作成日時:2022年3月4日 0時