不幸にならないで【東リべ】 (ページ7)

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始まり…6… ページ7

柚葉said

八戒を守りたかった。

1人で頑張ってきた。

…救ってくれたのはAだった。

『大寿、辞めろよ！！なんで家族に暴力振るうんだよ！？』

飛んでくる拳を受け止め、アタシを庇いながら、必死に叫んでくれた。

暴力が普通になりかけてたアタシ達に、

『おかしいだろ？』って言い続けてくれた。

ママの代わりに沢山甘えさせてくれた。

出会った時からカッコいい人だった。

ママは居なくて、大寿は八戒に暴力して、

辛くて、さみしくて、苦しくて、

耐えきれなくなって公園でひとりで泣いてた日、Aに出会った。

沢山話を聞いてくれて、アタシとAは友達になった。

次の日、Aはなぜか大寿と仲良くなっていた。

初めは、「は？」って思ったけど、暴力で対抗したくなかったんだと思う。

『いちおー、言ってみたけど、やっぱり自分じゃあ力不足だから…。なんかあったら、助けに行く！』

そう言ってくれたのがどれだけ嬉しかったか

『…大寿くんは不器用だよなぁ、、。』

「え？」

『本当は柚葉と八戒の事大好きなのに…』

「…そんなことない」

…アタシや八戒の事、兄貴の事も、

私ら家族を一番分かってたのはA。

一番尊敬してて信頼してる友達。

…なんでも言い合える仲だと思ってたのはアタシだけ？

八戒said

『…八戒。よく頑張った！』

Aちゃんはいつも俺を褒めてくれた。

俺も柚葉も守ってくれた。

すごい、尊敬してた。

柚葉以外で初めて話せた異性だった。

『やり方が違うって！！大寿、話を聞けよ！！』

絶対に服従しないAちゃんはいつもビビって従っちまう俺と違ってカッコ良かった。

『いやぁ…弱くてごめんなぁ、』

いつもそう言ってたけど

本当は兄貴に自分で気づいて欲しくて自分から攻撃してなかったのを知ってる。

助けてくれて、ありがとう。

今度は…

俺達が助ける番だ

本編start ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿