ー6ー ページ13
Asaid
11月21日
退院するのに時間がかかってしまった。
まぁ、圭介よりは短いけど!
圭介と千冬の指名により、タケミっちが壱番隊隊長になった。
…ウン。ぴったりだと思う。
『お世話になりました〜』
病院から出ると、柚葉がいた。
『…どうした?…また、?』
「…A、、。八戒、黒龍に入るって。」
『ッは!?東卍は!?』
「…この間、、」
柚葉はぽつぽつと話してくれた。
タケミっちとその彼女、ヒナちゃんを家に呼んだらそこに大寿がいて、
その2人を守る為に交換条件として黒龍に入ると約束したらしい。
『八戒、かっけーじゃん。』
「…でも、!」
『大丈夫だよ。柚葉。三ツ谷が許すわけないだろ?』
「…うん。」
元気のない柚葉。…不器用な家族。
ギュッ
『大丈夫。…大丈夫。絶対に自分が終わらせる。柚葉も、八戒も、1人じゃない。どんな時でも味方だから、安心して?』
ポロポロ泣く柚葉。
本当はこうやって抱きしめて欲しかったんだよな、
「ありがとう。A。いきなり押しかけてごめん。」
『いつでも来ていいって!飛んで行くから!』
「Aなら本当に飛んで来そうで怖い。」
『いつかは飛べるようになりたいよなぁ…』
「…バカ」
『ちょっ、聞こえてるからな!?』
「ふははっw」
柚葉には笑っていて欲しい。
強くなんて、ならなくていい。
だって、女の子だから。
柚葉と別れたあと、マイキーに電話をかけた。
プルルルルル…
『あー、マイキー?集まりっていつだっけ?』
〈はぁ?お前退院したの!?〉
『ウン。さっき。』
〈言えよ!?迎えに行ったのに…〉
『で、いつ?八戒の件だろ?』
〈え?なんで知ってんの、?〉
『いつ?』
〈明後日。…珍しーじゃん、来るなんて。〉
『まぁ、大事な妹達の為だから。』
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏夜 | 作成日時:2022年3月4日 0時