第4話 ページ6
「Aちゃん、おはよう!」
ㅤ朝、教室へ入ると今日初めての「おはよう」が言ってもらえるのが嬉しかった。
ㅤ花音のお陰で、誰かを信じられるようになった。信じるなんて、馬鹿みたいだと思っていたのに。
「おはよう、花音」
ㅤそれに続くように、皆が花音におはようを言い出した。私にも気付いて、笑顔で「Aちゃんも、おはよう」
それに私が返すのが日課となった。
*
ㅤ花音は素敵な女の子だから、クラスの人気者になった。大好きな友達が、皆に愛されているのだから本当は喜ぶべきなのに。
ㅤそれなのに、私はどうだろう。花音が私以外のクラスメイトと話しているのを見ると、胸の中がズキズキ言うのはどうしてなんだろう。
なんでこんなに、嫌な気持ちが私を塗り潰そうとするのだろう。
ㅤ花音が私に笑いかける度に、その気持ちは消えていくのに。それなのに、花音が他の子に笑いかけると気持ちが黒く染まっていく。
──私、こんなに嫉妬深かったっけ。
13人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロ - 途中の話が自分の経験したことが書いてあったのでビックリしました!? とてもいい小説でした!!更新頑張ってください!!!! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 7448d97b1b (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - アポロさん» 本当の小説みたいですか…凄く嬉しいです!続きが気になる終わりかたとストーリー展開を心掛けているので、そう仰って頂けると安生します!更新頑張りますね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ - なんか本当の小説みたい...。 語彙力をどうか分けて下さい...。 とても続きが気になります...!更新頑張って下さいね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - 塩架さん» そんなそんな……私も、ラストに繋げられるように切ない描写を考えているので、そう仰って頂けると凄く嬉しいです!更新頑張ります! (2019年2月5日 19時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
塩架 - リアルと言うか見るたびに少し心が痛くなるぐらい文章が良くて尊敬します…(私の語彙力無)無理しない程度で更新頑張って下さい! (2019年2月5日 18時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:東條渚** x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月3日 20時