スリーフェイスは知っている。【降谷零】【美門翼】

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ふとスマホを見ると、若武からLINEが届いていた。

若武今日の午後、カフェテリアに集合な

翼了解。

なんか事件でもあったのかな、kzは俺の生き甲斐だから、楽しみ。

そこでふと思い付いたのは、kz会議で彼氏の事を持ち出す事。


でもすぐに思い直した。
きっと黒木なんかが、知り合いに頼んでくれれば一瞬で解ることだ。

それに、これは俺のプライベートだしね。

そんな事を考えながら、支度を終えて玄関の扉を開けた。


＊


今日は朝練が無い日だから、もしかしたらアーヤと会えるかも。
あ、アーヤって言うのはkzに入ってる女の子。

Aと同じでがんばり屋さん。
なんて事を考えながら足を進めると、後ろから声を掛けられた。

「あ、翼‥？おはよう」

「アーヤ！おはよう」

‥ほらね。

アーヤが息を切らして此方へ走ってくる。結構嬉しい。
アーヤが追い付いた所で、肩を並べて学校へ向かう。

「翼、今日は朝練無かったんだね」

「うん、そうだよ‥‥あ」

「どうしたの？」

アーヤが首を傾げて俺を見上げる。‥ったく、自分が可愛いの、自覚してやってんのかな。まあ、アーヤはそんなタイプじゃないけど。

「今日、カフェテリアに集合だってさ。朝、若武からLINE来た」


俺がそう言うと、アーヤは分かりやすく顔を明るくした。
可愛いな。

「本当に？やった、楽しみだな」

「俺もだよ」

ニコッと笑ってアーヤを見つめる。

「なんか事件でもあったのかな」

「うーん、どうだろうね」

そんな事を話していると、学校へ着いた。


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