スリーフェイスは知っている。【降谷零】【美門翼】

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「翼、起きて！朝だよ」

朝、大好きな弟の翼を起こしに部屋に入る。翼は中学一年生で、私はもう成人してる。
年の離れた兄弟だからなのかもしれないけれど、結構仲が良いと思ってる。

翼は、良い子だから反抗期とかも無いけど。


「…ん、お姉ちゃん…朝か、ありがと」

「いいえ！翼、朝練でしょう？お弁当、作っておいたよ」

「そっか、ありがとう」


ほら、こうやって素直にお礼を述べてくれる思春期男子なんて、そんな居ない筈。‥まぁ、本当はお弁当作ってくれたのはメイドさんなんだけどさ。

ちょっとは見栄張りたいし。
それから、朝から翼の顔を見るのはすっごく気分がいい。だって、めちゃめちゃ可愛くて整ってるんだもん。

それを言うと、零も中々の美貌よね。童顔なのもまた良いし。
本人に言ったら、怒られるんだけど。



「それじゃ、朝ごはんの支度もしておくから、来てね」

「ん、本当にありがと」

あぁやっぱり可愛い！


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