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東条side





次の日、Aは風邪で学校を休んだ。

何かあったら大変だから、と、
俺も休んでAの傍に居る事にした。

あ。後で信二も来てくれる。





東条「やっぱり、昨日ずぶ濡れに
なったからかー…」





食堂のキッチンを借りて、お粥を作りながら呟く。あの時、ちゃんと暖めてあげれば……。





東条「っし、出来た!」





取り敢えず、出来上がったお粥を持ち、
部屋へと向かう。





東条「A、お待たせ……ぎゃあ!」

金丸「お。遅かったじゃねーか東条」





何故かニヤニヤしている信二と、
顔を隠しているA。

何があった……?





金丸「"交際おめでとう"って言ったら、
 顔真っ赤にして……」

東条「ちょっと信二!!?何でそれ知って…!」

金丸「Aが東条の名前だしたら動揺したからよ、聞いてみたら当たった」





腹を抱えて笑う信二の頭を拳でグリグリ。
信二は「痛ぇよ!」と言いながら俺を押す。





東条「あー…えっと、A?」

『ぅう……はい…』

東条「これ、お粥ね。食べれる?」

金丸「東条、フーフーしてやれ……痛っ!!?」





フザケている信二の頬を強めに摘まむと、
涙目になり暴れ始める。うわ、頬真っ赤…。





東条「あ…熱いから、しょうがないよ…ね」





信二が変な事を言うから、気にしてしまう。
そんな事を思いながらも、スプーンに救ったお粥を息で冷ます。





東条「……あ…あーん…」

『…っ……はぅぅ』

金丸「……」





こう言う事は勿論人生初の為、
恥ずかしくて何処かに隠れたい気分になる。

しかも、信二の前でとか……余計に戸惑う。





東条「って言うか、信二何しに来たの」

金丸「いや、東条が"来てほしい"っつったから」

東条「……あー…」





忘れんな、と笑う信二は、クラスの係の用事があるらしく、帰ってしまった。

……あ、ヤバい、気まずい。





東条「……」

『……』

東条「…ちょっとごめん、待っててくれる?」

『う、うんっ』





そう言って、俺は気まずい空気の部屋から、
一旦出て行った。

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ベルトルト///マルコ(プロフ) - ぴょんぴょんさん» 本当ですか!!!?Σ(・д・´)ノノ更新頑張りますね!!ありがとうございます! (2015年11月3日 20時) (レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん(プロフ) - すごく面白いです!楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2015年11月2日 16時) (レス) id: 3189a2d7ba (このIDを非表示/違反報告)
ベルトルト///マルコ(プロフ) - 小湊兄弟Loveさん» ありがとうございます!(*≧∀≦*)更新遅めですが、早く更新出来るように頑張りますね!!! (2015年10月4日 16時) (レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
小湊兄弟Love - いつも楽しみにしてます!!更新頑張って下さい!! (2015年10月4日 0時) (レス) id: 14fcfef0a1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルトルト///マルコ(プロフ) - 花江っち春っち(*´∀`*)さん» ありがとううううううう!!!!!更新遅くてごめーーーーーーんっ!!!m(__)m (2015年9月26日 11時) (レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベルトルト///マルコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/coke1128/  
作成日時:2015年4月3日 17時

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