【ダイヤのA】俺が守るから

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金丸side





『いっ！……たぁ…』





突然、その場に座り込んでしまうA。
膝に手を当てながら、辛そうに呻く。





東条｢Aさん!!!?血が…｣

『大丈夫…っ、さっき、少し転んだだけ…っ』





そう言って、よろけながら歩き出すA。
大丈夫じゃねーだろ。





東条｢ちょっとゴメンね、Aさん｣

『え……っ…わぁぁっ!!?』





東条は、Aを横抱き……俗に言う
“お姫様抱っこ”をする。

見てる此方が恥ずかしい。





『ちちちちちょっと!!?
と、とと東条くん!!!?』

東条｢保健室、行くよ！｣





そう言うと、東条は小走りで保健室に向かった。





金丸｢俺はどうすれば良いんだ……｣





取り敢えず、急いで東条に着いていった。





〜･〜･〜





『い…ったたた！東条くん痛いっ！』

東条｢我慢して…よし、もう大丈夫｣





東条は、Aの膝を消毒して、器用に絆創膏を貼る。何でそんな器用なんだよおい。





東条｢あはは、絆創膏が増えた｣

『？…あ、頬の…ね』





そう言えば、何故絆創膏をしているんだろう。
俺は少し前から気になっていた。





金丸｢あの、よ、頬の絆創膏…どうしたんだよ｣





俺がそう言った瞬間、保健室がシーンとなった。

俺……言っちゃイケない事言っちゃったよな？





『……えっと、あの、ね』

東条｢無理に話さなくても良いんだよ？｣

金丸｢そうだぜ。…俺が悪かった｣

『あ、いや、その……





二人になら……話しても言いかも…』





Aはそう言って、俺と東条の顔を見て、
真剣な顔で、話し出した。

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