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35話 ページ36

中「片づいた記念にロマネの64年ものを開けようと思ってる。」

うん、それで?

中「来いよ。首領も姐さんも一緒だぜ。」

A「行かないわよ。なんで、ワインを飲みに行かなきゃいけないのよ。」

メンツもメンツだし。

中「はァ?!こねぇのか?!秘蔵の品だぞ!」

騒ぐ中也を聞き流しながら、白鯨を見ながら討論を始めるみんなを眺める。

中「たっく、しょうがねぇやつだな。」

A「はいはい。」

中「ま、仲直りできたみたいで良かったな。大切にしろよ、大事なんだろ。」

羊を思い出したのか、何かを含んだ言い方をする中也。

A「そうね、大事よ。大切にする。」

中「フッ、じゃーな。」

言いたいことは言えたのか、満足したかのように電話が切られる。ポートマフィアのおかげで交通ルートが守られた、今回ばかりは感謝しないとね。けど、特務課はこれからかな。

A「ハーマンメルヴィルさん。」

煙管をくわえながら、静かに海を眺めていた見ていたメルヴィルの正面に回り込む。

A「この大騒ぎの後始末。安吾さんが家でゆっくり寝られるのは何日後やら。ってことで、私たちとしてはあなたの助力を得られると、とっても助かるのだけれど。」

ハ「、、、今は、海を見ていたい。」

A「勿論どうぞ。けど、貴方の情報提供があれば私たちも無関係の組合員を逮捕さずに済む。」

いい話でしょっと、首を傾げて見せるとメルヴィルに首を傾げてみせる。メルヴィルは、はあ〜っとため息をつき、口を開いた。

ハ「儂ごとき、一介の構成員にそのような力や知識があると思うか?」

A「あら、私が貴方が2代前のギルドのトップだって事を知らないとでも?」

にんまり笑ってみせると、メルヴィルは煙管の火を消した。

ハ「、、、若造は昔の話を持ち出したがって困る。」

A「安吾さんたちの睡眠不足解消にご協力くださり、感謝します。」

私は、それを合意の合図だと判断し、パシリッと指を鳴らす。コンテナの影から安吾さんが現れる。

A「手錠は必要ありませんでした。」

安吾さんに近づき、念の為と渡されていた手錠を返す。

安「行きましょうか、ミスタ・メルヴィル。」

メルヴィルは、しれっと現れた安吾さんにため息をつき、渋々というように安吾さんの後ろをついて行って、その更に後ろをメルヴィルの異能の小さな白いクジラが続いた。
異能が本来の形に戻った、これはこれでいい結末だったんじゃないかしら?

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桃桜月(プロフ) - 椿姫さん» そう言って下さって嬉しいです。なかなか勉強し続ける事って難しいですよね。私も受験が近いので、やる気がなくなったら、椿姫様の事を思い出して、後悔の無いように勉強を頑張りたいと思います。 (10月3日 20時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - 何度読んでも限りなく涙があふれてきます。私は今年受験生なので後悔しないよう、最善を尽くすつもりです。やる気がなくなったら少しだけまた読みに来ます。素敵な物語を、ありがとうございました (10月3日 0時) (レス) @page38 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
桃桜月(プロフ) - 華凪さん» 信じて下さって、楽しみにしてくださって、ありがとうございました! (6月7日 6時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
桃桜月(プロフ) - 咲花さん» 3年なんて長い間、つきあってくださってありがとうございました! (6月7日 6時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
華凪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いくら時間がかかろうと、主さんは必ず更新して下さると信じて、日々更新を楽しみにしておりました!最後までこの作品を見届けることができて嬉しいです!お疲れ様でした!! (5月9日 6時) (レス) @page38 id: a45e30bab6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃桜月 | 作成日時:2022年8月21日 17時

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