25話 ページ26
あれから、ヘリは近くのビルに無断で止まり、ヘリから下ろされる。ビルには松葉杖を着いたスタインベックが待機していた。ここまでは予想どうりだ。
このままギルドの陸拠点に連れていかれるのもいいとは思ったけれど、怪我をしたまま、ルーシーを連れたままでは、危険なかけになりそう。
スタインベックの異能もマークの異能もコピー済み。ルイーザは戦力外。いないものとして考えていい。さあ、やるか。こった首をぐるりと回し、気づかれないように異能を展開させた。
マ「よし、降りるよ。」
マークが私とルーシーを拘束する縄の端を持ち上げる。
ル「離してよ!でないと酷いんだからっ!」
マ「痛った!蹴らないでったら!痛っ!!」
無抵抗な私としっかり抵抗するルーシー。ゲシッ、マークの足から酷い音がする。
A「いい気味ね。」
フンっと鼻で笑うと、恨めしげにこっちを睨むマーク。抵抗してないだけ感謝してよね。
ス「ご機嫌なフライトだったみたいだね、トウェイン。」
マ「見てないで、手伝ってよ、スタインベック!今作戦初の負傷だよ、これ!」
そう言ってる間も蹴るのをやめない、ルーシー。これだけ元気があるのなら、上手く逃げれそうね。
ス「ギルドを裏切るなんて思いきったね、モンゴメリちゃん。その勇気を見習いたいよ。けど、君の強力な異能にギルドが対策してるとは思わなかった?」
確かに。知っていてなお、中島敦を逃がしたのかしら?
ル「知ってたわ、それくらい。でも私は大丈夫だって言わないと、アイツ。絶対行かなかったもの。」
やっぱり、自分のことより中島敦を優先したのね。
マ「うう、いい話だ。僕そういう話弱いんだよね。」
わざとらしく鼻をすするトウェインのすねを蹴る。
マ「痛った!!」
マークが脛を摩ってる間にさっき展開させた独歩吟客で、メスをとりだす。
ス「やれやれ、悪役組織も楽じゃないね。それでオルコット、次の作戦は?」
ザ「あ、あ、あの、私っ、、、。」
サッとメスを滑らせて縄を切り、ルーシの縄も素早くきりつけて解く。ピクリ、ルーシーが反応して、こっちの様子を伺う。私はそれに頷き、視線を前に戻す。
マ「これだけギルドメンバーが集まるのは久しぶりだね!カラオケ行こうよ!」
A「いいわね、それ。」
自然に一歩前に出てルーシーに手が見えるようにする。指で3をつくる。感覚をあけて2。
マ「でしょ?!」
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A「だけど、3人で行ってきて?」
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桃桜月(プロフ) - 椿姫さん» そう言って下さって嬉しいです。なかなか勉強し続ける事って難しいですよね。私も受験が近いので、やる気がなくなったら、椿姫様の事を思い出して、後悔の無いように勉強を頑張りたいと思います。 (10月3日 20時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - 何度読んでも限りなく涙があふれてきます。私は今年受験生なので後悔しないよう、最善を尽くすつもりです。やる気がなくなったら少しだけまた読みに来ます。素敵な物語を、ありがとうございました (10月3日 0時) (レス) @page38 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
桃桜月(プロフ) - 華凪さん» 信じて下さって、楽しみにしてくださって、ありがとうございました! (6月7日 6時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
桃桜月(プロフ) - 咲花さん» 3年なんて長い間、つきあってくださってありがとうございました! (6月7日 6時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
華凪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いくら時間がかかろうと、主さんは必ず更新して下さると信じて、日々更新を楽しみにしておりました!最後までこの作品を見届けることができて嬉しいです!お疲れ様でした!! (5月9日 6時) (レス) @page38 id: a45e30bab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃桜月 | 作成日時:2022年8月21日 17時