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49話 ページ48

バキッ!ガシャーン!

そして、その何かは少し後ろのビルに突撃し、めり込んで崩れ落ちた。私たちは、急いで後ろを振り返る。

翼「なにあれ?!」

黒「岩、か?」

上「違う、あれは、、、。」

A「橋よ。」

はしっ?!

Aちゃんは、スカートについた汚れをはらいながら、立ち上がり。それを眺める。

立「ね、ねぇ、小塚君。橋って飛んでくる?」

小「いや、橋は飛ばない、、、。」

若「どれだけ力持ちなら、橋を持ち上げられんだ?!」

恐怖より好奇心が勝ち、キラキラと目を輝かせるのは、翼と若武。恐怖が勝ったのは、私と小塚君。
上杉君と黒木君は、私たち以上に青ざめていた。

若「すげぇ。」

翼「どうやったら、飛ぶんだ?」

能天気すぎるっ!

上「おい、A!まさかっ!!」

上杉君が焦ったように、立ち上がる。

A「ええ、そうよ。しかも、味方じゃない。」

味方じゃないってことは、敵?よく分からないけど、こんなことできる人が敵なら危ないんじゃ。

Aちゃんは、はあ〜と大きくため息を着いた。

A「こうならないように、離れたつもりだったのに。なんでこうなるのよ、、、。」

黒「おい、若武!すぐここを離れるぞ!」

黒木君の言葉に上杉君もAちゃんも眉をひそめて頷いた。

ぐしゃ。

A「っ!」

地面を踏みつける音がし、Aちゃんが瞬時に振り返る。

?「おっと、それは困るなあ。折角見つけたのに。」

A「フランシス スコット キー フィッツジェラルド、、、!」

声の主は、私たちの後ろに立っていた。外国人かな。金髪に色白い肌。ぎらりと光る緑がかった目。その目は、この状況を楽しむかのように弧を描く。

そして一際異様だったのは、その男の体には無数の緑色の光が走り、橋を片手で引きずっていることだ。

フィ「やあ、会えて嬉しいよ、Ms さか、さかもと?さかき?」

A「坂口。」

フィ「ああ、それだ。」

その男は、旧友に久しぶりに会うかの様に甘く、嬉しそうに笑った。少し、シュンサクライ氏を思い出したけど。
だって、高そうなスーツを着こなしてたから。でもやっぱり、似てないかも。こんな、怖い笑い方しない。

A「私は、ひとつも会いたくなかったけどね。それで、用件は?手短に済ませてくれると、ありがたいのだけど。」

フィ「今日は、君にお礼をしに来たんだ。」

なんのお礼だろ。

フィ「先日、私の部下に君へパーティーの招待状を任せたのだが。」

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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時

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