35話 ページ34
シュ「これが我々の仕事だと、公表しないこと。」
すぐさま若武が頷く。
若「いいでしょう。」
キッパリと言ったけど、心の中では、相当悔しいと思ってるはずだ。だって、目立ちたがりだから。
シュ「2つ目は、坂口安吾、坂口A。君たちとマスクルージュが定期的な、情報の取引を行うこと。」
定期的な、情報の取引??坂口さんも、Aちゃんも顔をしかめた。そして、Aちゃんが重々しく口を開いた。
A「本気?あなたたち、マスクルージュは指名手配犯な事、忘れてるの?しかも懸賞金までかけられてる。」
シュ「ああ、そうだな。普段ならこんな提案はしないさ。だが最近、しばし厄介な組織があってね。」
厄介な組織?
坂「つまり意見が同じであるから、上手く協力しないか、という事ですね。」
でも、ブラックメアリーを取り返すには取引してもらうしかない。シュンサクライ氏は2枚紙を取り出し、サラサラと何かを書き、坂口さんの方に向きを変えて、差し出した。
坂「はあ、、、。」
坂口さんは溜息をつき、紙を読んでからサインした。
小「すごいね、この場でサインできるって。」
美「坂口さんの意思は、政府の意思ってことになるだろ。要は、政府を動かすだけの力があるってことだよ。」
そっか、すごいことなんだ。シュンサクライ氏はそのうちの1枚を満足気に眺め、折りたたみしまう。そして1枚を坂口さんに差し出した。
坂「まあ、これもなにかの縁ですよね、縁って考えましょう、はい。」
坂口さんは、はあ〜と溜息をついて携帯片手に思い足取りで外へ出ていった。
シュ「流石だな、彼は。こんな提案に乗ってくれるとは。なかなかいい養父を持ったな、A。」
いい目をしていると、他人事のように褒めるシュンサクライ氏。
A「そうね。だからあまり、困らさないでくれない?」
シュ「以後気をつけよう。」
若「それで、最後のひとつはなんですか?」
シュンサクライ氏は、若武を指さす。
シュ「君たち3人。」
その指先は、小塚君から翼に移った。
シュ「その3人が成人したら私のチームに入ること。」
若武達は、互いに顔をみあわせた。犯罪者集団に入るなんて、とんでもないって私は、思ったけど。3人は、さほど激しく反発しなかった。
シュ「君達には、それぞれ飛び向けた力を持っているようだ。私は、才能ある子供を育てたいと思ってるんだ。砂原ともそういう約束になっている。」
私は、驚いて砂原を見た。
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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時