14話 ページ13
立花side.
なんで、着メロが君が代なの?今じゃなかったら、私、笑ってたかもしれない。
電話に出て、翼は、言葉少なく話し、途中でそれをおろして、声を潜めて私たちに言った。
翼「警察からだよ。」
え?
翼「俺を襲ったやつらが、駅の交番に自首してきたらしい。」
思ってもみなかったことで、私たちは言葉を失った。
翼「被害者に謝りたいって言ってるから、保護者会と一緒に交番まで来れるかだって。俺以外の被害者は、加害者と会いたくないし、被害もそれ程じゃないからって断ったみたい。」
瞬間、若武が手を伸ばし、携帯を奪い取った。
若「変わりました、美門の友人で若武と言います。これから、美門と一緒に行きますから。待たせておいて下さい。勿論、保護者も同伴します。」
そういうなり、翼につきかえす。
若「行くぜ。」
身を翻して玄関から出ていく若武を慌てて追いかける。
若「忘れちゃいけねぇのは、美門を襲ったやつは、同時にハリーウィルソンに盗みに入ったやつでもあるってことだ。つまり、黒いルビーの在処を知っている。」
道路を突っ切り、地下鉄にたどり着く。地下鉄から、吹き上がってくる風に乱された髪が、目に浮かんだ鋭いキラメキに影を落とす。
若「吐かせてやる!」
そう言いきった若武は、ゾクゾクするほどかっこよかった。
来た道を急いで戻り、私たちは交番へ辿り着いた。その脇には、高そうな運転手付きの車が止まっていて、酷く浮いていた。
若「いいか、これは探偵チームKZ、13番目の事件だ。よって、リーダーの俺が全て仕切る。黙って着いてこい。美門もだ、いいな。」
黒「クスッ、ホットガイだよね、若武先生は。」
それを無視して、翼を呼び寄せ、交番に足を踏み入れた。
若「先程、お電話を頂いた美門翼と若武ですが。」
出入口の向こうは、狭いスペースで、小さな机の前に制服を着た警察官が座っていた。
警「ああ、御苦労様。保護者は?」
若「父は、単身赴任で、母は、ちょうど仕事が入ってしまって。お巡りさんに、よろしくって。」
私たちは、顔を見合わせる。相手が誰であろうと口先で言いくるめるのは、若武の得意技だった。
警「分かった、じゃ、ちょっと待ってね。」
上「交番ってちっせ。」
私は、交番にはいるのは、初めてだったから、色々と見回した。
警「お待たせ。はい、こっち早く出てきて。」
後ろから、3人のド派手な男子がショボショボ出てきて、その後ろから。
なんと、ビックリ、砂原が出てきたんだ!
87人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時