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12話 ページ11

立花said.
土曜日、私たちは、駅のスターバックスで待ち合わせた。みんながそろう頃、翼がようやく、姿を見せたんだけど、何だかニコニコ。
歯医者に行ったらしく、おられた前歯が復活していた。

小「これ、色紙だよ。色々なことが丸く収まりますようにってことで丸い色紙にしたんだ。」

若武から、準々に書き込んだ。色々、書く順番でもめたけど。結局、上杉君が解決してくれて。
どこまで行くから知らなかったから、私はただみんなについて行った。
電車は、割と空いていて、私と小塚君は座ったけれど、若武たち4人は、たったままだった。

座りたい人後乗ってきた時、すぐに座れるようにという気遣いと自分を鍛えるために、KZメンバーは、絶対座らない、そういうルールなんだって。

小「見てよ。ああしてるとすごく仲良く見えるよね。」

小塚君の目線の先には、肩が重なるほど近くでドアによりかかる若武と、上杉君。そばの手すりに体をもたせかけて笑う黒木君と翼がいた。

小「いつも、ああだといいのにね。」

うーん、なかなかそうはいかないんだよね。

私鉄からJRに乗り換え、私たちが降りたところは、銀座線虎ノ門の駅だった。

黒「砂原の会社は、虎ノ門ヒルズの近く、つまり、今の東京の最先端オフィス街だね。」

上「すっかりセレブじゃん。」

私は、何となく不安になった。私の知っている砂原じゃない気がしたから。

でも、砂原は変わったんだよね。それは、いい事だよ。私たちは、みんな変わっていくんだもの。

若「このビルだ。」

それはまだ、新しい建物で太陽の光を浴びてキラキラと輝いていた。

上杉君がじっとどこかを見ていた。視線の先には、砂原の会社の玄関から出てくる、スーツの二人組。
小柄な女の方は、オシャレな帽子を深く被っていた。やがて、二人組は車に乗って去っていく。
どうしたんだろ、上杉君。

玄関を入ると受付があり、制服を着た女の人が3人座っていた。

若「社長の砂原さんに会いたいんですが。僕達、友人です。」

受「社長室への受付は、17階です。こちらにどうぞ。」

若「上杉、襟のホック閉めろ。美門は、マスクを外せ。行くぞ。」

若武がドアをノック。女の人の声がして、ドアを開けるとそこは綺麗な部屋だった。白い壁に青い絨毯。その上にパソコンの乗った机があり、黒いスーツを着た女の人がいた。

若「砂原さんに会いたいんですが。」

受「アポイントなしのお客様はお断りしております。」

上「お前、アポ取ってないのか!!」

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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時

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