探偵チームＫＺ事件ノート×文豪ストレイドッグス。ハート虫は知っている。

9話 ページ9

上杉side.
Aを抱き上げ、Aのマンションへ足を進める。鍵は、合鍵でいいとして。国木田さんに連絡をするべきだよな。義父がいいんだろうけど俺は、連絡先を知らない。

国「やあ、久しぶりだな。小僧。名は、上杉といったか？」

上「はい、上杉和典です。実は、Aが倒れたんです。それで、連絡を。」

国「Aが倒れた？！症状は？！」

上「多分、疲労からくる風邪みたいなものだと。」

国「そうか、分かった。仕事を切り上げてそちらへ向かおう。ただし、ヨコハマからだから、時間がかかりそうだ。」

上「分かりました。」

にしても、A軽いな。最初にあった時より痩せた気がする。くまも酷いし。異能力の使いすぎか？前もそれで倒れてたし。もしそうならばもう、俺の仮説が正しければ重要な段階にAは移っているんだ。きっと。

Aの言う、お手伝いとは俺の推理どうりなら潜入捜査だ。

容姿端麗、才色兼備、冷静沈着、臨機応変に対応できるAならば年齢なんて関係ないだろう。本人も言っていたことだし。
俺がこの仮説にたどり着いた理由は、4つ。
1つ目は、最近になってAが目立つことを極端に嫌うようになったこと。
2つ目は、この前Aが見せたスマホのひとつがAの趣味とかけはなれていてまるで別人のもののようなものだったこと。
3つ目は、Aの異能力。触れた異能の大きさを変えられるAの異能は、潜入にぴったりなこと。
4つ目は、Aがここまで来たこと。
国木田さんから話を聞く限り、異能特務課の拠点は、ヨコハマだ。なのにわざわざこちらまできたんだ。ここじゃないと出来ないことがあるはずだってこと。

俺にできることは、なにか？ずっと気づいた時から考えてきた。が、Aの邪魔をしないようにするぐらいしか思いつかなかった。だって俺は、なんの情報も持ってない上に異能も持ってない。
俺は、その日からランニングの距離をのばしたり色々な知識を叩き込んだ。勿論、数学をのばすことも。
Aの隣に立ちたくて···。

Aside.

「うるせぇだまれっ！」

あなたが黙って。中也の大声で目を覚ました私は、ベットから降りて黒色のスマホのメールを開くと中也からメールが届いていて。情報提供の依頼だった。人身売買か、ちょうど調べ始めたところだったからちょうどいい。

「うるさいのは、中也キミの方でしょ？」

太宰の声を聴きながら、特務課として動く時の服に着替え寝室の扉を開けた。

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