47話 ページ47
Asaid.
うっすらと目を開けると、見慣れない天井と、鼻を刺すようなアルコールのような、匂い。
ーー病院?
与「おや、目が覚めたかい?」
いや、武装探偵社の医務室、ね。
A「すみません、与謝野さん。助かりました。」
上半身を起こしても、何処にも痛みを感じない。サッと布団をよけ、地面に足を着く。
枕元に置いてあった、ジャケットとネクタイ、ネクタイピンを身につけようとすると、与謝野さんが私から、それを取り上げた。
与「全く、無茶のし過ぎだよ。睡眠も栄養も足りてない。暫くは、大人しくしておくんだね。おい、太宰ー!目が覚めたよー!」
ギロリと睨まれ、大人しく手をひいた。与謝野さんの言うことは、正しい。今日は、大人しくしとこう。
大声で叫ぶ与謝野さんに返事をしたのは、白虎の異能を持つ、中島敦だった。
敦「あ、与謝野さん、太宰さん、心中をしに出ていきましたよ。あ、は、初めまして、中島敦ですっ。」
A「初めまして、坂口Aです。これから、よろしく。」
敦「あ、こちらこそ、よろしくね。」
中島さんは、人当たりの良いけど、気弱そうな笑みを浮かべて、医務室から出ていった。
与「ああ、そうだ。上杉ってヤツに連絡してやりな。心配して、ついてくるって聞かなかったンだ。」
A「でも、、、。」
そんな資格、私にはない。彼を危険な目に遭わせてしまった。タクも、私がもっと気をつけていれば。
与「仲間、なんだろう?Aを信じてくれてる、その期待に応えるべきだと、あたしゃあ思うけどねぇ。
それに、連絡しないと、ここまで乗り込んできそうじゃないか。」
確かに、否定出来ない。私は、仕方なくスマホを取って、連絡を入れた。今は、夕方。ちょうど、学校が終わる頃、よね。
謝ろう、謝って、、、、遠ざけないと。
与謝野さんは、気を利かせて私を1人にしてくれた。電話の呼出音が私の心をどんどん冷やしていく。
上「A!大丈夫か!?」
A「っ、声、大きいわよ。ありがとう、心配してくれて。大丈夫よ、与謝野さんに治してもらったわ。和典は、怪我してない?」
演じろ、演じろ。いつも通りに。
上「ああ、なんともない。」
A「そう、、、。もう、予想が着いていると思うけれど、暫くは。」
上「分かってる、ヨコハマにいるんだろ?信じて、待っとく。どれだけ長くても。けど、自分を大切にしろ。」
優しすぎるわ、やっぱり。
A「そうね、ありがとう。」
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桜月(プロフ) - 文ストのみんなとKZの絡みがめちゃめちゃ最高で読みながら思わずにやけが止まりませんでした、(*´▽`*)夢主ちゃんカッコいいし可愛いし、、続きがめっちゃ気になってソワソワしてます、笑笑これからも楽しみにしてます!!更新、大変だと思いますが頑張ってください! (2021年10月19日 1時) (レス) @page47 id: 7e00bd4097 (このIDを非表示/違反報告)
天海 - 控えめに言って神だ、、、この作品を作ってくれてありがとうございます!!続き楽しみにしてます! (2021年9月2日 3時) (レス) id: 77f956d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
桃桜月(プロフ) - 皆さん、ご感想ありがとうございます。すごく、嬉しかったです!! (2021年8月19日 9時) (レス) id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
れー - 双黒出てきたのがまじやばかったです!!その場で発狂して家族に白けた目で見られるしまつです…w真逆見れるなんて!!カッズと文スト大好きなので嬉しいです!ほんまもうすぐクライマックスっすか!?楽しみにしてます!!!! (2021年8月15日 22時) (レス) id: b5e633d6ad (このIDを非表示/違反報告)
shi69mahuro4ki(プロフ) - すっごい面白いです!のコラボ小説いいですね!続き楽しみにしています! (2021年8月9日 18時) (レス) id: 4ed5b60c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃桜月 | 作成日時:2020年11月13日 20時