家族日記 (ページ14)

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13話ページ14

楸「ここが食堂か～♪」

そうよ。

楸「ねぇ、みつき、僕と一緒に食べよ～よ」

はいはい、食べるよ。

桜紅「みつき様と楸様は本当に仲がよろしいのですね～」

楸「そうだよ♪だって僕達、姉弟だもん♪」

桜紅「羨ましいですね」

羨ましいの？

桜紅「えぇ」

楸「僕はみつきの弟であり、大好きな人だから♪」

はぁ、あれから変わらないなぁ、本当に

桜紅「あれから、ですか？」

……楸、何があるか見てきなさい

楸「はぁい」

楸と私の関係は、義理の姉弟であり楸の親戚ね。

桜紅「そうなのですか？」

そう。
楸が高校生の時に親が離婚して、
楸のことを放置したの。
拠り所が無かったのよ。

桜紅「…楸様…」

唯一、楸には姉がいたの。

桜紅「お姉様ですか」

そうよ。
そのお姉ちゃんが楸の世話をしていたんだけど
ある日、お姉ちゃんが彼氏を連れて来てね。
その彼氏が楸のことを知って、何て言ったと思う？

桜紅「…何でしょうか」

お前の弟まで気にしてられないし、
こいつにお前を取られる訳にはいかないから
こいつは捨てろって言ったんだよ。

桜紅「…………酷いですね」

そう。本当に酷いのよ。
それを知った私が引き取って、
私と両親が住む家に引っ越してきたの。
だから義理の姉弟、になるの。
引っ越してきてからお姉ちゃんって呼ぶようになったし。

桜紅「そうだったのですか……」

楸は本当に心から私のことを好きなんだと思う。
私がご主人様を探すとすれば、
男性は妬くから女性がいいと思うんだけれどね。

桜紅「そうですね、その方がよろしいかと」

まぁ桜紅も、楸のことは気にかけてやって。

桜紅「かしこまりました」

楸「みつき～！美味しそうすぎてお腹減ったよ～。早く食べよ？？」

はいはい、食べようか。

楸「みつきは僕のものだからね？」

分かったよ。
楸を受け入れることにするよ。

楸「ほんと？！やったぁ♪じゃあ、ご主人様は女の子にしてね？」

分かった分かったから
…でしょ？(小声)

桜紅「(小声)ですね」

楸「みつき～こっち来てよ～」

はいはい、行くから待ってて～

桜紅「楸様とみつき様、本当に仲がよろしいですね(笑)」