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ならではの苦しみ ページ6

椿side

ヒメノさんと話したいことがあると
私を部屋から追い出したせいら様。
だけど
部屋の前で私は、盗み聞きをしていました

せいら様が二重人格になったのは
私も把握しておりました
専属執事である私に
奥様から教えて頂きました

私は二重人格だからといって
離れたり、偏見を持つことはしません
ご主人様がどのような方でも
私たち執事やメイドはお仕えするのです

せいら様は私にとって
高嶺の花のような方
そのような方と私のような者が適うはずが
ありません
せいら様が幼かった頃からお仕えし
せいら様自身のことを知る度に
私はせいら様に惹かれていきました

そして私はせいら様のことを
好きになりました

せいら様がすくすくと成長され
今では星宮グループを担う方とまでになられました。


せいら様のもう1つの人格
花様

まるで
幼い頃のせいら様のよう

ヒメノさんが
花様を独占している

せいら様も花様も
私のものだと思ったのに

なぜせいら様は
メイドを所望されたのですか?
教えてください

2人だけの世界だったのに……

そんな世界に入ってきたヒメノさん
そして、
そんな世界に私以外の者を入れた、せいら様

私は2人を
許しませんよ


私だって
せいら様のことを想うと
苦しいのです
この想いを口に出すこともできない私は
自分自身で感情を制御しないといけないのです

この苦しみが
せいら様、
あなたに分かりますか??

あなたがお笑いになる度に
私の想いは大きく膨らみ

あなたがお泣きになる度に
あなたへの愛おしさが大きくなり

あなたが辛い思いをなさる度に
想いを打ち明けたくなってしまう

お嬢様と執事という関係ではない
普通の関係で、出会っていれば
こんな思いをすることは無かったでしょう

いづれ
この想いをあなたに
お伝え致します

その日まで
お待ちくださいね?

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作者名:さくや@執事・メイド | 作成日時:2018年9月26日 10時

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