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執事のくせに ページ5

せいらside

寝るから、なんて言ったけれど
寝れる訳がないじゃない
何をしているのよ、私は

ベッドに向かう私
部屋の天井を見つめる
椿の顔が浮かぶのよ
こんなことになったのは
すべてあなたのせいよ
あなたが…悪いのよ

私への対応を冷たくするようになったから
私が好きなあなたとはかけ離れていったのよ

執事のくせに
私をこんな風にさせるなんて
嫌な人ね

あなたは気づかない

私がこんな風になったのが
あなた自身のせいだということを

ねぇ?
いつになったら気づいてくれるの?
いつになったら私の気持ちを分かってくれるの?
あなたのために苦しんで
あなたのために悲しんだ
私の思いに

いつになったら
寄り添ってくれるの??

………

5年前のある日
私の容態がおかしくなったの
お母様は病院に連れて行ってくれたわ
外科や内科、そんな病院じゃない。

精神病院よ

精神科医に
私が二重人格になっていると言われたわ

急に意識を無くし、うつむいて
数秒経つと上を向く

これで納得がいったわ

私は2つの人格を持つのね
お母様は今まで通り接してくれましたわ
お父様は少し怖いみたいで
私のことはお母様に頼んでばかり

私のストレス??
…話したくもないわ
だって、椿の
まるで人が変わったようなあの目を
思い出したくないからよ

……どうせ
花が話してしまうかもしれませんけれど
あの子はわがままで
私の許可もなしに勝手に話してしまうもの

私は大丈夫よ
椿の対応には慣れているもの
椿が私の執事になってから
約20年よ?
何があっても椿は
私の傍から離れなかったの
これからも離れないで欲しいわね
椿だけは

ヒメノは…………そうね
せいぜいメイドとして仕事してくれれば
何も言うことはないわ


私は椿がいれば十分だから
あなたもそうでしょう?
ツ、バ、キ??

ならではの苦しみ→←私の話



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作者名:さくや@執事・メイド | 作成日時:2018年9月26日 10時

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