お母様への報告 ページ36
せいらside
リビングに行って朝食の時間よ。
ツバキは私の後ろに控えてくれている。
「お母様、あとで部屋に行ってもいいですか？」
「いいわよ。」
「ありがとうございますお母様」
まずはお母様にご報告するの。
ツバキも一緒に来させるか迷うわ。
朝食後、一旦部屋に戻った私は
ツバキと話した。
「ツバキも来る？」
「お部屋の前で待機することにいたします」
「そう、分かったわ。」
ということみたいね。
さて、お母様の部屋に行きましょうか。
「お母様、せいらです」
「入りなさい」
「失礼します」
ツバキを部屋の前で待機させ
お母様の部屋に入る。
「お母様」
「せいら、どうしたの？」
「お母様、私、実はツバキと、結婚を前提に付き合っています」
「そ、そうなの？」
「はい。両想いでした。」
「そう。せいらとツバキが決めたことなら私は応援するわ。」
「ありがとうございますお母様！」
やったわ。
お母様に許してもらえたわ。
「ツバキ、入りなさい」
「失礼いたします」
ツバキが部屋に入ってきた。
「ツバキ、聞いたわ。せいらのこと幸せにしてあげなさいね？」
「承知致しました。お任せください奥様。」
「ふふ」
「お父様にも報告しようと思ってて…でも許して頂けるか分かりませんお母様…」
「そうね…。あの人は厳しいから許さないかもしれないわね。せいらから言って、無理だったら私に言ってちょうだい。私から話してみるわ。」
「はい、お母様！」
「奥様、ありがとうございます。」
お母様から嬉しい言葉をもらって
部屋を出た。
お父様のことが不安だけれど
頑張って伝えてみるわ。
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
