幸せ ページ34
せいらside
私は一旦部屋に戻ったわ。
すると、ヒメノが待っていたわ。
「あら、早いわね。」
「せいら様。ツバキさんと上手くいきましたか？」
「ふふ、気になっていたのかしら？」
「えぇ。もちろん。」
「そう。上手くいったわ。私と結婚を前提に付き合ってくれるかしらと言ったら、もちろんって言ってくれたわ」
「そうですか。おめでとうございます♪」
「ありがとう、ヒメノ」
本当にヒメノは優しいのね。
あ、そういえば、ヒメノは体調不良じゃなかったかしら。
「ヒメノ、あなた、体調不良じゃなかったのかしら？」
「…あ…えぇ大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます。」
「そう。ならいいのよ。」
…まぁいいわ。
あとで花に聞いてみようかしら。
「下がりなさい。今日は休んでいいわ。ありがと。」
「かしこまりました。では失礼致します」
ヒメノが退室したわ。
ツバキ、まだかしら。
「せいら様、ツバキにございます」
あら、来たわ。
「入りなさい」
「失礼致します」
私の愛するツバキ。
幸せだわ。
「お風呂の準備が出来ましたので、参りましょうか、せいら様」
「えぇ。」
ツバキと一緒に浴室に向かったわ。
ツバキに部屋の外で待つように言いつけて
私はお風呂に入ったわ。
数十分後、お風呂を出た私は
ツバキと部屋に向かったわ。
「ツバキ、大好きよ。」
「私もです。せいら様。」
ツバキとキスをする。
愛おしい、私のツバキ。
私の、私だけの執事。
「早くお母様とお父様に伝えたいわね」
「えぇ。」
「でもちゃんと認めてくれるかしら。お母様は良いけれどお父様が許してくれないかもしれないわよ？」
「その時は何が何でも認めて頂きますから大丈夫です。私がいますよ」
「ツバキ…。大丈夫よね。認めてくれるわよね」
「えぇきっと。」
「ふふ、安心したわ。じゃ、おやすみ、ツバキ」
「おやすみなさいませ」
お母様お父様に伝える日がとても楽しみだわ。
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
