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旦那様の言伝 ページ12

椿side

翌日
私は使用人が起きる時間に起きました。

そしてせいら様のお部屋へ向かおうとしたところ、旦那様に会いました。

「旦那様おはようございます」

「あぁ、ツバキか。おはよう。今日の昼から私が親戚や友人を招いて食事会をする。せいらも参加するように言ってくれ」

「承知いたしました、旦那様」

旦那様が食事会を催されるようです。
せいら様にしっかりお伝えしなくてはいけませんね。

っと、せいら様のお部屋に着きました。

「せいら様、失礼致します」

「ツバキね、起きてるわ」

あら、お早いですね。

「お早いご起床で。」

「なぜか目が覚めちゃったのよ」

私のことをお考えになっていたのでしょうか。
私はいつでも、どんな時でもせいら様のことを考えております。

「そうでしたか。旦那様より言伝を預かっております」

「あら、そうなの?何かしら」

「お昼より、ご親戚やご友人をお招きし、食事会を催されるそうです。せいら様も参加するように仰せつかっております」

「…そう。わかったわ。」

すると、ヒメノさんが来ました。

「せいら様、朝食のご用意が出来ました。」

「今行くわ。」

「かしこまりました」

ヒメノさんの声を聞くだけで嫌になりますね。
こんなことを言ってしまえばせいら様や花様に叱られてしまいますか。

「せいら様、参りましょうか」

「えぇ」

私はせいら様の後ろに付き
リビングに向かいました。

リビングにて
私はせいら様の席のイスを引きました。

「どうぞ」

そう言い、座られました。
私は朝食をせいら様の前にお出しして
使用人の分の朝食を食べようと
隣の部屋に行きました。
他の使用人がいるなか、私は朝食を食べながら
せいら様のご様子を見ています。
特に変わったご様子は無いようです。

……旦那様主催の食事会、
しっかりサポートをしなくては。

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作者名:さくや@執事・メイド | 作成日時:2018年9月26日 10時

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