丁か半か ページ9
晋助と数秒間睨み合った後、踵を返し
颯爽とその場を立ち去る神威に
置いてくよ、と声をかけられ、慌てて
追いかける。
まさかこんなところで晋助に会うとは。
びっくりしたぁー。それに、なんか神威
と睨み合ってたけど。何なんだろ。
(阿)「団長。この後、提督に呼ばれて
るだろ?時間もうすぐだぜ。」
(威)「あれ?そうだったっけ?」
(阿)「オイオイ。勘弁してくれよ。
嬢ちゃんも連れてくるように
言われたろ?」
(威)「あぁ。あれか。あと何分?」
(阿)「10分、ってとこだな。」
(威)「ご飯食べる時間ないね。」
飯食うつもりだったのかコイツは。
(阿)「飯食うつもりだったのか……。
昼、あれだけ食ったろ。」
呆れ顔の阿伏兎。
つーか昼飯食ったのかよ!
俺は朝から何も食べてないっつーのに。
(威)「あんなの食べたうちに入らない
よ。」
(阿)「(´Д`)ハァ…ったく………。
提督の所で、飯くらい出して
くれるだろ。足りなきゃまた作っ
てやるよ。」
何時もこうやって阿伏兎が押し負け
てるのか(´∀`;)
(威)「ほんとに?(¬_¬)嘘じゃないよ
ね?絶対?約束する?」
子供か!
(阿)「へいへい。約束しますよ。
団長様の仰せのままに。」
阿伏兎お父さんみたいだなw
(威)「やったぁ!恋華!早く行こう!
早く済ませて、阿伏兎と一緒に
ご飯作って!ごはん!ごはん!」
可愛いな……
ってあれ?
(貴)「お、俺も作んのか?」
(威)「駄目なの?(´・з・)
俺の世話係なのに?俺の世話係
なのに?」
(貴)「2回言うな。まあ、いいけどよ。
何食いたい?」
(威)「肉!あと、昨日食べた炒飯美味し
かったからまた食べたい!」
あとね、あとね、と言いながら目をキラ
キラさせて迫ってくる神威。
こんな可愛い顔するんだな。こんな顔す
るのは戦闘の時だけだと思ってた。
チラリと阿伏兎の方を見やると、少し
申し訳なさそうな顔をしていた。
目を合わせて、大丈夫だ、という意味で
微笑むと、阿伏兎の口が動いた。
『うちの団長がすまねぇな。』
『気にすんなよ。可愛いじゃねぇか。』
声を出さず口パクで喋る。
にっ、と笑うと阿伏兎も安心したような
笑いを浮かべた。
さっきは、いつ死ぬかわかんねぇって
考えて怖くなったけど、やっぱり来て
良かった。
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橙(プロフ) - 月下さん» ありがとうございます!!こまめに更新するようにしてますので、これからも是非読み続けてください!!コメントありがたすぎます(泣) (2017年4月5日 9時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
月下 - 更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!!銀さん達との絡みがたのしみすぎるっ (2017年4月5日 1時) (レス) id: 58aab48691 (このIDを非表示/違反報告)
橙(プロフ) - (/--)/たぴおかァさん» はい!是非これからも読み続けて下さい! (2017年3月23日 0時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
橙(プロフ) - (/--)/たぴおかァさん» 丁寧なコメント、本当にありがとうございます!感動しました(;∀;)これからも頑張りますので、何卒、宜しくお願いいたします! (2017年3月22日 23時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
(/--)/たぴおかァ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します 1話の方からいっきに拝見させて頂きましたがストーリーの原作にも沿っている所や主人公ちゃんの性格とか、時々挟まれるギャグが凄く好きです これからも頑張って下さい!応援させて頂きます! (2017年3月22日 23時) (レス) id: f07174f39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:素振りをする素振り | 作成日時:2016年12月6日 20時