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(?)「はい。」

(?)「これにはどんな餌を与えれば良
  いのだ?」

(?)「恐らくは大人と同じもので良い
  かと。しばらく食べ物を口にし
  ていない様ですから最初は消化
  の良い物をやれば体調を壊さず
  に済むでしょう。」

(?)「ほう。餌はお前に任せたぞ、テ
  レンス。後の躾は、私がやろう」

会話を続ける男達。内容はほとんど頭
に入って来なかった。

ぼうっとしていると、サナギの様な頭
をした男が俺に近づいてきて俺を抱き
上げた。

俺が抵抗しない事に少し驚いたらしい
男、そのまま歩いて部屋を出ていく。
揺られながら後ろをみると、不満そう
な顔のババアが見えた。

(?)「ほら、服を脱ぎなさい。」

言われるがままに服を脱ぐ。
ピタリと固まるサナギ。

(?)「女だったとは。」

しげしげと俺の体を眺める。

(?)「まぁいい。こちらへ来なさい。
  身体を洗ってあげます。」

腕を捲り上げ、俺の体にお湯をかけな
がら泡で身体を洗ってくれるサナギ。

このサナギにとってこれは仕事なのだ
ろうが、確かにその手からは今までに
感じたことの無い優しさを感じた。

(貴)「おにいちゃん、おなまえは?」

ビクンと反応するサナギ。

(?)「話せたんですか。口を聞けない
  のかと。私はテレンス・T・ダ
  ービーです。」

(貴)「てえんすてぃーあーびー。てれ
  んす。」

(?)「そうです。貴女の名前は?」

(貴)「さんばん。」

俺の答えに首を傾げるサナギ。

(テ)「サンバン?それが貴女の名前
  ですか?」

(貴)「うん、にぃにはにばん。ねぇね
  はいちばん。」

--------------------------------

(仗)「そ、それってよ、」

(貴)「そう、生まれた順番。姉貴が
  1番で兄貴が2番、俺が3番。
  名前がなかったの。」

--------------------------------

(テ)「……………なる程、そういう事です
  か。」

納得した風の男。

(テ)「よし、綺麗になりましたよ。ほ
  ら、早くお湯に浸かりなさい。」

言われるがまま動く。

(テ)「上がった後の服の用意をしてき
  ますから、大人しくしていなさ
  い。」

扉をあけて出て行くサナ、テレンス。

逃げようなどという考えはなぜか微塵
も起こらなかった。未知の事態に動揺
はあったが、恐怖や怯えは無かった。

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(プロフ) - nonsukeさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2017年5月7日 17時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
nonsuke(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (2017年5月7日 17時) (レス) id: 489cde0136 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リルスさん» だろぉ?( ̄^ ̄) ドヤッ!すいません調子乗りました。読んでくださって誠に感激です!スタプラとクレD、ザハンドによしよしされながらヘブンズとエコーズをよしよしする。最高のシチュ!すいません願望が……。これからも更新を頑張りますので宜しくお願いします! (2017年5月1日 16時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
リルス(プロフ) - スタンドがすぐ近くにいるとか…、グレート…! (2017年5月1日 14時) (携帯から) (レス) id: 5254e9f568 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リルスさん» ありがとうございます!感激です!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!4部少ないですよねぇ…… (2017年4月10日 20時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:素振りをする素振り | 作成日時:2017年3月11日 10時

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