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ピンポーン

(貴)「あわわ、押しちゃった。ど、ど
  うしよう!なんて言えばいいか
  な!?」

(仗)「ぷっ、くく、緊張しすぎッス
  よ薫さん!」

慌てながらそう言えば、仗助くんに
思いっきり笑われる。

(貴)「わ、忘れられてたらどうしよう
  お前誰だ、みたいな。」

(康)「あはは、大丈夫ですよ!」

笑いかけてくれる康一くん。
でも、それどころじゃない。僕の頭の
中はパニックだ。

パタパタ、と足音がする。

「今出るよ!」

懐かしい、懐かしい声。僕の大事な、
最愛の弟の。

ガチャリ、とドアが開く。

「ったくまだ朝9時半だってのに……!
 セールスとか勧誘ならお断りってド
 アの横に書い……………………」

そこに立っている青年。間違いなく僕
の弟だ。背が伸びて、髪が短くな
っている。女の子みたいに白い肌と長
い睫毛に、細い腰。相変わらず少し大
人びた顔をしていて、でもすごく可愛
い。

(貴)「……………露伴。久し振(バンッ!
  えっ、」

思いっきり音を立ててドアが閉まる。

(貴、仗、億、康)「………………………えっ」

(仗)「ちょ!露伴!なんで閉めるんだ
  よ!」

しばらくの沈黙の後、仗助くんが慌て
た様に口を開く。

(露)「きっ、貴様、っひ、東方仗助!まっ、
  また僕をだ、だ騙そうってんだ
  ろ!?な、なんだ!?間田敏和
  に頼んでサーフィスでも使った
  のか!?」

ドアの向こうからくぐもったどなり声
が聞こえる。凄く慌ててるな、露伴。

(仗)「違ぇよ!大体サーフィスは触ら
  ねぇとコピーできねぇだろーが
  よー。ほんとにアンタの兄貴ッ
  スよ、俺だって信じられねぇん
  スから。」

(康)「そうですよ、露伴先生!間田さ
  んのスタンドじゃあ無いです!
  れっきとした本人ですよ!そう
  ですよね?薫さん!」

扉の向こうから、ガタッと転けるよう
な音がする。僕の名前にあからさまに
反応してる。

(貴)「ろ、露伴、ほんとに僕だよ。」

また暫くの沈黙。

なんで反応がないんだろう?と不安
になった時、ギーッと音を立ててド
アが開いた。

露伴がおそるおそるといった感じに
ドアからぴょこっと顔を出す。

そしてそろーっと手を伸ばして、僕の
ほっぺを一回だけぷにっとつつき、シ
ャッと隠れる。

…………………………怯えた小動物か!

26→←あの人2 Side岸辺露伴



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(プロフ) - リルスさん» 露伴ちゃんヤバイですよね(笑)書きたかったんです(泣)これから可愛い露伴ちゃんも書きますのでお許しくださいッ! (2017年5月8日 21時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
リルス(プロフ) - 露伴がどんどん危ない方向に(笑) (2017年5月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 5254e9f568 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リルスさん» こちらまで読んで頂けるとは!!!感激です(泣)本当にありがとうございます!!頑張ります!! (2017年4月10日 21時) (レス) id: 9c13238bd1 (このIDを非表示/違反報告)
リルス(プロフ) - こちらの作品も気になったので見にきてしまった!←。こちらの作品も頑張って下さい! (2017年4月10日 21時) (携帯から) (レス) id: 5254e9f568 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:素振りをする素振り | 作成日時:2017年2月9日 4時

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