ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 外伝

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半分縋る様に承太郎さんに頼み込む。

雪音を助けてやりたい、

殺すなんて絶対に嫌だ。

(承)「分かってる。雪音を必ず救う。まず医者
　 の話を聞こう。」

承太郎さんにわしゃわしゃと頭を撫でられる。

また承太郎さんの袖を掴み付いていくと、医者が数人待ち構えていた。

(承)「原因はわかったか、」

「はい。判明しました。」

別の医者が前に出て説明し始める。

「以前完全に血を抜ききったのにも関わらず
　増幅したのは、雪音さんの体のどこかに核
　があるからです。血を作り送り出す核が。
　恐らく……DIOが自身の身体の一部を雪音さんに埋め込んだものと思われます…」

(承)「DIO、だと…！」

「はい。摘出しない限り雪音さんの中の吸血鬼
　の血は増え続けます。定期的な輸血をすれば
　問題はありませんが……」

(仗)「そ、その摘出ってのできないんスか！？」

「………現時点の医学では不可能です。」

(仗)「…………っ、」

「それに、雪音さんから詳しく話を聞かない
　限り………。雪音さんは知っていたはずなん
　です、自身の身体にDIOの一部がある事
　を。」

(承)「………なんだと、」

(仗)「……そ、それじゃあ！雪音は！知ってて
　 わざと、」

「黙っていたんです。」

なん、で、なんで、雪音は、

「いやあ"ぁ"ぁぁぁぁぁぁっ！」

(承)「！！雪音の、」

雪音の叫び声！！！！

病室を飛び出し雪音のいた部屋へと駆け込む。

そこには拘束具を外そうと叫びながら藻掻く
雪音の姿。

数本の千切れたベルトと、床に垂れた血。

医者達が取り押さえるのも聞かず全てのベルトを千切った雪音。

やべぇ、咄嗟にそう感じ一つしか無い出口へ
回り込む。

案の定、扉を蹴破って飛び出してきた雪音を
承太郎さんと二人して捕獲。腕の中で泣き叫んで逃げようと暴れる雪音を必死に宥める。

(仗)「雪音！雪音ッ！！俺だ！！雪音！」

「離せ！触るな！！！離れろよ！俺に触るなァ
　ッ！！！」

(仗)「落ち着けよ雪音！俺だ！！」

「離して、離して！！やだやだやだやだっ！
　離れろ、っ、はなして、はなしてくださ、
　っ、あ、」

散々暴れたせいでベルトが当たってた部分の
皮膚がズタズタに切れている。そこが酷く痛む
らしい、辛そうに抑えている。

(承)「痛みが出てるのは錯乱が収まってきてる
　 証拠だ。おい、雪音！良いか、顔を見
　 ろ、」

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