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仗助と露伴の二人は、雪音が来たと承太郎から連絡を受け、ホテルに駆けつけた。
仗助は全く事情を知らなかったが、承太郎と露伴から事の顛末を聞き、怒りを顕にした。
仗「告白…??露伴……てめぇ!!」
露「僕にだって権利はある、君にどうこう言われる筋合いは無いね」
仗「権利?雪音を追い詰めといて言えることかよ」
承「やめろ二人とも。雪音はただでさえ参ってるんだ、そのふざけたやり取りをきいたらどう思う。気持ちは否定しないが、もう少し考えろ」
露「…確かにそのとおりだ。僕もタイミングが悪かった」
タイミング、という言葉に仗助の眉がぴくりと動くが、怒りを飲み込んで、はいとだけ返事をした。
承「そろそろ風呂から出てくる頃だ、二人とも、冷静でいろ。」
ドアが開き、バスローブを羽織った雪音がふらふらと出てくる。
こちらを捉えた瞬間、ひっと声を上げて後ずさりする雪音を見て、仗助も露伴も、己の罪を理解した。
追い詰めてしまった。
承「雪音、大丈夫だ。二人とも怒ったり、お前に何かしに来たわけじゃない。お前の気持ちを尊重する。」
雪「わかって、ます、すみません、二人とも、その、えと、ごめんなさい、俺は傷つけるつもりじゃ、」
露「分かってるさ。僕こそ、すまなかった。君の心を尊重すべきだったよ、混乱させたのは僕だ。」
仗「…俺も、勢いでその、押し付けた感じになっちまって、」
雪「冗談、なんだろ?分かってます」
露、仗「…は?」
雪「俺、マジに取って混乱しちまって、すみません、あはは、」
仗「冗談じゃねーよ!!」
露「こんな悪質な冗談を言うわけないだろう!?」
雪「何回も言ってるでしょ、俺なんか、」
露、仗「君/お前が男だろうと吸血鬼だろうと関係ないんだよ!」
雪「…は????」
承「待て、男?」
雪「男だろうとって、待てよ、心の事か?確かにそうだけど少し語弊が、」
露「心?どういう意味だい」
仗「…?オメーが男だって事を言ってんだぜ俺はよ」
雪「……??いや、だから心は確かにそうかもしれないけど。俺の体は女だろ?」
仗、露「……????????????」
雪「………え??……おいおいおいおいおいおい!!!!!知らなかったとか言うんじゃないよな!?冗談だよな!?」
仗助と露伴先生はぽかんとしたまま固まっている。嘘だろ?嘘だろ!?
承「知っていると思っていたが……上条雪音、彼、いや、彼女は、見た目や話し方こそ男にしか見えないが、れっきとした女性だ」
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式姫 - この作品とても面白いです!!次回も楽しみにしていますね!更新ファイトです!! (2019年1月13日 0時) (レス) id: 9f64c044c4 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - キュアトロ推しさん» ふぉおなんと嬉しいお言葉!!!!感謝感激雨あられで御座います。°(°´ω`°)°。これからも頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします!!! (2018年3月29日 1時) (レス) id: d64a7214eb (このIDを非表示/違反報告)
キュアトロ推し(プロフ) - ぅぅぅぅこの先がきになって仕方ないです…!こんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!!!神作です!これからも応援してます!頑張って下さい!!!! (2018年3月29日 1時) (レス) id: bb8c54bc53 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - あんころもちさん» コメント有難うございます!!!!これからも露伴、仗助、雪音の絡みをたっぷり書かせて頂きますので何卒よろしくお願いします!! (2018年3月12日 20時) (レス) id: d64a7214eb (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - はうぅ〜…私も露伴のほっぺをつんつんしたり、ぷにぷにしたい〜雪音のほっぺをつんつん、ぷにぷにしたいよ〜(*´∀`*) (2018年3月12日 20時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:素振りをする素振り | 作成日時:2018年2月1日 22時