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仗「んじゃ、またな!」
雪「おう!」
俺は仗助に露伴先生の家の最寄りのバス停まで送ってもらった。
仗助は憑き物が取れたみたいに足取り軽く歩いていく。
本当に、嬉しかった。
胸のあたりがふわふわして、口元が自然と緩んでしまう。
頬をぱちんと叩き、ドアを開けると、そこには露伴先生が仁王立ちで待ち構えていた。
露「こんな、時間まで、何を、やってたんだ?えぇ?連絡も無しに!!」
雪「ひぇっ……ごめんなさい、」
露「僕は謝罪をしろと言ったんじゃないがね。学校に電話したらもう帰ったと言うじゃあないか、どこで道草食ってたんだ」
雪「仗助と、モールで、画材を……」
露「…ハァン……仗助と、ほぉ?」
雪「すみません……」
露「はぁ、もう良いよ。食事が出来てる。早く上がりなよ。」
大人しく靴を脱いで、ダイニングの椅子に座る。
露「えらく機嫌がいいじゃないか、何かあったか?」
露伴先生には、話しても良いだろうか……
雪「その……仗助に、」
露「待て、何か嫌な予感がするんだが」
雪「何かされたとかじゃあ無いんですよ!その……告白を」
ガチャン!と大きな音がして肩が跳ね上がる。
露伴先生が食器を落とした音だった。
雪「ろは、せん、せ、?」
露「告白?仗助が、君に?だって君は」
雪「俺も、その、驚きましたよ。俺なんかになんでって思ったけど、本気みたいで」
露「なんて、答えたんだ……?」
露伴先生はまるで睨みつけるみたいにこちらを見ている、何故だ?何か気を悪くしたのか?
露伴先生と仗助は仲が悪いからな……
雪「その、良いって言いましたよ。嬉しかったし、恋愛とかは分からないけど、応えたいって」
露伴先生は顔を伏せて、大きくため息を付いて俺の前に座った。
露「落ち着いて聞いてくれ」
雪「…え?なんです?」
露「後出しなんて卑怯だし、君に負担を掛けたいわけでも無い。でも癪だから、言わせてもらう。」
「僕も、君が好きなんだぜ」
雪「………………は?」
露「君と住み始めて、気付いたんだ。一緒に居てこれほど落ち着く相手は居ないし、君みたいな存在は人嫌いの僕には二度と現れないだろうってね。でも、君の為に伝えないでおこうと思ってたんだ。仗助の奴に先を越されたなんて……」
雪「待ってくださいよ、そんな、なんで、だって、」
頭がぼんやりとして、手足が痺れてくる。
やめて、やめてくれ、そんな、
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式姫 - この作品とても面白いです!!次回も楽しみにしていますね!更新ファイトです!! (2019年1月13日 0時) (レス) id: 9f64c044c4 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - キュアトロ推しさん» ふぉおなんと嬉しいお言葉!!!!感謝感激雨あられで御座います。°(°´ω`°)°。これからも頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします!!! (2018年3月29日 1時) (レス) id: d64a7214eb (このIDを非表示/違反報告)
キュアトロ推し(プロフ) - ぅぅぅぅこの先がきになって仕方ないです…!こんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!!!神作です!これからも応援してます!頑張って下さい!!!! (2018年3月29日 1時) (レス) id: bb8c54bc53 (このIDを非表示/違反報告)
Eve(プロフ) - あんころもちさん» コメント有難うございます!!!!これからも露伴、仗助、雪音の絡みをたっぷり書かせて頂きますので何卒よろしくお願いします!! (2018年3月12日 20時) (レス) id: d64a7214eb (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - はうぅ〜…私も露伴のほっぺをつんつんしたり、ぷにぷにしたい〜雪音のほっぺをつんつん、ぷにぷにしたいよ〜(*´∀`*) (2018年3月12日 20時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:素振りをする素振り | 作成日時:2018年2月1日 22時