6年前の"あの日" ページ32
氷秋は静かにそう言った。
そうだ場地君を語ることなんてもうできない…。
『タケミチ、あのお守り出して』
タケ「は?お守り…?」
マイキー君に一言告げると俺の方に歩いてきた。
お守り…?
一瞬何を言ってんのかわからなかったけど、あの日神社で拾ったことを思い出し上着からお守りを出した。
でもなんで氷秋がそんなこと知って…
『場地君は芭流覇羅に入ってもずっとみんなのことを思ってた。きっと一虎君を許して欲しかったんだと思う。
俺が知らない
アンタが壊すのか?』
マイキー「っ、そのお守り…!」
ドラ「お守り…?」
三ツ谷「っ!それって…」
タケ「?」
氷秋は俺からお守りを受け取るとマイキー君たちに見えるようにお守りを出した。
マイキー「場地…ずっと持ってたのか…?
"あの日"のお守りだ。」
一虎「場地…」
"オレらの全てをオマエに預ける"
"時代を創れマイキー"
__
no side
マイキー「黒龍って暴走族知ってる?」
一虎「…。」ピクッ
ドラ「めちゃくちゃデケー奴って噂は聞くよ。3コ上だっけ?」
マイキー「うん。なんで相談しねーんだよ、一虎。」
一虎「!だって、オレが"浮世"とか言うヤツらとか言われたから…」
マイキー「"浮世"?」
マイキーは一虎に問う、
言われたことが図星だった一虎は動揺し体が反射的に動く。
三ツ谷「え?一虎が黒龍と? ウソ!?」
パー「確かに一虎の地元って黒龍の縄張りか…」
ドラ「なるほどね。黒龍とやり合う気か?マイキー 」
ドラケンは確信付いたように言う。
マイキー「そっ、黒龍はデケー族だ。やるからには大義名分が欲しい!」
一虎「?」
場地「オレに案がある。オレらで暴走族を創るんだ。」
一虎「チーム?オレらで?」
場地「あぁ!」
ドラ「へーー!!面白そうじゃん!」
場地「それぞれの役割も決めてある。
総長は天上天下唯我独尊男マイキー!!
副総長は頼れる兄貴肌ドラケン
みんなのまとめ役、三ツ谷は親衛隊を任せる!
旗持ちは力自慢のパーちん!!
オレとオマエは特攻隊だ!一虎!!」
ドクンッ
一虎「でもいいのかな…そんな簡単に…」
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