芭流覇羅 ページ17
裏切るワケがない…！
何があればそうなるんだ、
ドラ「一虎は兄を殺した仇だぞ？
そしてあの日場地までも殺したんだぞ！？」
ｷﾞｯ
ドラケン君は冷静になってまた静かに椅子に座る、
オレもそれに続いて座る。
ドラ「氷秋はマイキーを突き放した。
マイキーは東卍が乗っ取られた後も氷秋をひとりにさせなかった。
マイキーはまだ出会って間もないはずのアイツをわかってたんだ、前の氷秋は死んだんだって、」
っ、なんだ…この記憶…！？
突然その痛々しい光景が覚えのない記憶が溢れてくる。
拘置所を出てもただ俯いて歩くことしかできない。
タケ「マイキー君は絶ッ対ェ人を殺したりしない。わかってんのに…信じてるのに…なぜか浮かんでくるんだ。あの時の光景が、、」
タケ「全部本当なのかわかんねぇ！！けど！！
あのマイキー君の悲しそうな顔！！
オレ、マイキー君を助けないと！！！」
涙が止まらない。
この現在までに起きたこと全部が信じられない。
氷秋……どこなんだよ…氷秋！！！
"氷秋が姿を消して数ヶ月したある日から東卍は尋常じゃないほどの敵と抗争を続けた。
そのおかしな状況を見てすぐにわかった、氷秋が裏で糸を引いている。稀咲が持っていた情報を盗んで東卍の戦力を削ぎ落とす魂胆だったんだ。
そして最終決戦、たった総勢50人の浮世に東卍は瀕死の状態まで追い込まれた。
でも急に決戦は止んだ。
稀咲が無理を言って交渉に及んだんだ、
"浮世、氷秋との関わりと接触、妨害は一切しない"
という条件で、氷秋は最後まで姿を見せずに浮世の幹部がそれを了承して浮世との決戦が終わった。"
氷秋、何がしたかったんだよ…
__
ナオト「血のハロウィン抗争は東卍の敗北に終わった。
それは佐野万次郎が花宮一虎を殺害したのが原因、しかもそれは稀咲が仕組んだ。
マイキー君が一虎君を殺したのは…」
タケ「マイキー君の親友である…場地君を一虎君が殺してしまったから、……。」
どうしよう、さっきから氷秋のことが頭にチラついて全然集中できない…
東卍を裏切りあの稀咲まで裏切った氷秋、目的がわからない。
ナオト「……さっき氷秋君のことについて少し探りを入れてみました。そこでわかったことが一つ、
氷秋君は東卍を裏切り東卍の戦力を削ぎ落とした。
でも、それがなければ東卍は今の状態では済まなかったことが推測できた、」
タケ「っ！」
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