なれないよ… ページ13
氷秋?side
?年前
タバコの匂いが嫌いだ。
酒の匂いが嫌いだ。
媚びたような母の声が嫌いだ。
香水の匂いが充満する家が嫌いだ。
毎日変わる罵声を浴びせてる母の男が嫌いだ。
しつこく付き纏ってくる借金取りが嫌いだ。
学校から楽しそうに帰ってくる子供の声が嫌いだ。
1人の自分が嫌いだ。
1人を求める自分が嫌いだ。
母の代わりに借金取りに追われる日々が大嫌いだ。
怪我を負うのは自分で、
借金取りに逃げる為に大人相手に喧嘩する日々が息苦しい。
ただ殺されない為に大人に勝ってるだけで高校生までにも目をつけられる。
絡まれて、
ノシて、
動けなくなりそうな体でボロボロの家に帰る。
どうして帰ってきたのか、と怒鳴られて打たれて、狭い息もできない床下の収納スペースに閉じ込められる。
しばらく経ってどこに行っていたの?とひとりにしないで、と泣きながら強く抱き寄せる母。
そしてまた絡まれて、ノシて、絡まれて、ノシて、絡まれて、ノシて、絡まれて、ノシて、
狂って狂って狂いまくってる大人たち、
色すらない矛盾だらけの人生。
そんなある日バカなのにかっこいい奴に会った。
その日はいつもみたいに高校生に絡まれてノシてしばらく海を眺めてた。
夏にしては寒くて風が強かった、
いつも着てるボロボロの長袖じゃ
今年こそ死ぬかもな、
なんて思ってた。
死のうかな…
ふとそんな考えが頭によぎる、
そしたら呑気そうなダサい格好した男が話しかけてきた。
真「オマエ寒くねぇの?」
寒くないのかと聞いておきながら冷えたコーラを飲んでるソイツは随分とアホなんだなと思った、
『…俺に言ってんの?』
真「他に誰がいるってんだよ、」
『話しかけんな、ダサい髪型してるから変な目で見られたくない。』
真「は?ダサい!?って、口悪ィな。」
生意気なガキだなぁ、と言いながらもソイツはまだ俺に話しかけてきた。
真「オレ年上だぞ?」
『だから何?早く帰れ、』
いい加減しつこいから内心イラだっていた。
どうせ可哀想だからだとか邪魔だからとかだろ?
今までに声かけてきた奴なんてそんなのしかいない。
真「オマエなー……ツマんなそうだったから相手してやろーと思ったのによー、」
『……、』
___
申し訳ございせん。土下座
口調や態度とか諸々違っていたらごめんなさい。土下座
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