芭流覇羅 ページ12
マイキーside
ドラ「ハハッ バカだな…あいつ、マイキー前にして言うか?」
マイキー「……だな。あー、なんか兄貴が言ってたこと思い出した、」
ドラ「真一郎君が言ってたこと?」
真一郎がオレがガキん頃に言ってたこと…
家で何気なく話してた、
マイキー「人に頼られる様になりたいっていう無愛想なガキって、確か名前が ザッ ?」
話の内容を思い出しながらケンチンに話す、
でも後ろから気配がして静かに振り返るとそこにはタケミっちのダチがいた。
そういえば名前聞ぃてねぇな…
ドラ「オマエ確かタケミっちのダチの… 氷秋だっけか?」
マイキー「氷秋…?」
『はい、自己紹介が遅れました。河西氷秋です。』
ドラ「…その花、墓参りか?」
『はい……真一郎の、』
ドラ「は?」
あぁ、やっぱりコイツが…
マイキー「オマエ、氷秋?」
『…はい。』
マイキー「じゃあオマエが兄貴が言ってた氷秋か、」
『…はい。』
今までなんで気づかなかったか…
真一郎が言ってた雰囲気とだいぶ違かったから。
立ち上がって面と向かって見る。
花を持ってるコイツの姿はどこか空っぽに見える、
前髪の隙間から少し見える目が何故か何も感じらんない。
ドラ「マイキー、どう言うことだ?」
マイキー「兄貴が話してた"ソイツ"が今ここにいる氷秋だ。」
ドラ「っ、」
___
氷秋side
雨の中どこかに向かっていた。
最近はよくわからない行動しかしない、
どこからどこまでが自分なのか分からない。
もしかしたらいつも推しに向けている感情すら自分のものではないのかもしれない。
しばらく歩いていると墓場まで来ていた。
誰の?
さっき花を買っていた、
さっき苦しそうにしていた、
さっき戸惑いを見せていた、
でも"おれ"じゃなくて別の誰かの感情の様で…
自分の体に"なった"筈なのに動かせないなんて笑いものだ。
マイキーとドラケンと鉢合わせした。
そうか、今日タケミチが東卍のトップ取る宣言したんだっけ…
じゃあ今から千冬の「相棒」は見れねぇな、
マイキー「オマエ、氷秋?」
『…はい。』
しばらく話していたみたいで、そんな質問をされる。
そういえば名前言ってなかったっけ…
マイキー「じゃあオマエが兄貴が言ってた氷秋か、」
え?
佐野真一郎が?"俺"のことを?
その瞬間記憶にない記憶がフラッシュバックする。
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