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♯60 ページ15
ガチャッ。と家の鍵を開けて、ただいまー。と入るまむに、
ねぇ、と名前を呼ぶ。
「何?」
そう言って、初めて私の方を向いたまむ。
その顔は、優し気な、でも諦めたような笑みで作られていた。
『泣くかも。』
「いいよ。」
『また迷惑かけちゃう。』
「気にすんな。」
『帰り遅くなるかも。』
「そん時は送る。」
『それじゃ、まむが二度手間じゃん。」
「いいから。」
『…お腹鳴ったらゴメンね。」
「いいって。…めんどくさい彼女か、お前は。」
まむに終止符を打たれて終わる。
少しの茶番を挟んで、もうすでに泣きそうな気持を抑えた。
ハァ〜。と私の顔を見て、
疲れたという顔をするまむ。
私は、ごめんってば。と謝り、
今さっきまむに言われた言葉を思い出す。
un:cにはめんどくさいって思われたくないから、
マイナスな事を言うのは止めよう。
可愛いって思われたいし。
ふぅ。と息を吐き出す。
少し遠くから、まむが言葉を発した。
「全部受け止めてやっから、人の心配なんかしてないで、早く入れよ。」
もうすでに靴を脱いで上がっていたまむ。
私も慌てて中に入り、お邪魔します。と告げた。
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夢羽(プロフ) - わらび餅さん» 外れていませんでしたか!? 先ほど訂正させて頂きましたが、外れているでしょうか?? こちらの確認ミスで申し訳ありません…! (2016年9月12日 18時) (レス) id: 3004edeb5d (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - オリジナルフラグを外してください (2016年9月12日 17時) (レス) id: 8036065021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢羽 | 作成日時:2016年8月18日 19時