真愛。 ページ32
・
ふらつく足で俺にしがみつくA。
吹雪の瞳は揺らいだ。
まだ安定しない呼吸で、Aはその口から言葉を発した。
「一郎太…っ！」
「！！
……っ、吹雪…御免…！」
俺はAを抱き抱え、病院の中庭に連れていった。
ーーーーー
「大丈夫か？ほら、水。」
「う、ん…ありがとう。」
自販機で勝った飲み物を手渡す。
一息着いた所で、俺はAに聞く。
「…お前、吹雪が好き何じゃなかったのか。」
何で、あの時に俺に…
続きを言おうとしたが、それは再びAによって阻まれた。
「んっ…！？」
「いち…ろぅた…」
触れるだけの軽いキス。
俺にとっては初めての経験。
Aは言う。
「…僕ね、気付いたんだ。」
「気付いた…って何をだよ。」
「…僕、何時も士郎の事ばかり見ていて他の周りの事、見てなかった…」
Aは続ける。
「それで気付いたんだ、盲点だった場所に、何よりも大切な人が居たんだって…」
「なぁ…それ、って…」
俺はAを自身の膝の上に乗せ、対面座位になる。
そして背中を優しく撫でた。
「…一郎、太……僕、君と会えなかった間、士郎と会ってもこの胸の空虚は無くならなかった…」
少し涙ぐんでそう言うA。
俺は額や頬にキスを落としていく。
「…ねぇ、一郎太。」
「好きだ。」
Aの唇に自身の口を付けた。
次第にそれは深い物に変わっていき…
顎にどちらの物か分からない唾液が垂れる。
「はぁっ……ん、んっ…」
「ぁう…いひ、ろぉ…た……」
口を離す。
銀の糸は切れて落ちた。
「A…」
「ん、一郎太……」
『愛してる。』
同時に行った愛の言葉。
曇り空に太陽の光が差し、その下で影が一つになった…＿＿
・
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ice.11(プロフ) - イナアレオリさん» この小説を好んでくださってありがとうございます！話の続きを作るのも視野に入れますね。 (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 私好みの小説です！士郎と主人公の子供たちの月光のカンテラ小説作って欲しいです！最新作楽しみにしてます！ (2020年1月21日 23時) (レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - ありがとうございます！待ってます！!(^^)! (2019年2月14日 18時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 満月さん» 分かりました！遅くなると思いますが待ってて下さい！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 霧野シュウさん» 遅くなると思いますが…きっと書きます！ (2019年2月13日 6時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2019年1月12日 11時
